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「ガラス瓶の中に想いを詰め込んだ」で始まり「きっとどこまでだって行ける」で終わる物語

今回は「ガラス瓶の中に想いを詰め込んだ」で始まり、「きっとどこまでだって行ける」で終わる物語を420字程度で書くでした。


今回のお題はラストの文章と繋げるのに結構悩みました。

文章力ないせいで、何が言いたいのかきっと伝わらないんだろうなと思いつつ、今の僕の実力じゃここが限界でしたorz


凄く短い文章を書いてると、こう、しっかり描写して、がっつりで書きたくなりますね(笑


ガラス瓶の中に想いを詰め込んだ。


高校最後の思い出にと、仲のいい友人たちと海に遊びに来て、せっかくだからメッセージ・イン・ア・ボトルでもやってみないかという話になった。

手紙を瓶に詰めて海に流して、知らない人と繋がってみようみたいな、そんな奴。

本当なら、知らない人との交流を目指すのかもしれないが、俺はどこにも吐き出せない想いを綴って、瓶へと詰め込むことにした。


名前も顔も分からない奴に、俺が叶わぬ恋をしていることを打ち明けるくらい、赦して欲しい。

「これ、拾った奴はどんな顔すんのかな」

書いた内容を思い出して、思わず苦笑が漏れる。

懺悔のような、不毛な想いを嘆くような、でも、溢れる想いの丈を綴った、重苦しいラブレター。


ドン引きされるか、それとも……って考えても仕方ない。

俺は瓶にきつく蓋をして、手紙の入ったそれを船の上から思い切り海に向かって投げる。


綺麗な放物線を描いて着水した瓶は、あっという間に波間に消えて見えなくなった。


不毛な気持ちを吐き出したことで、ちょっとだけ心が軽くなったように思う。

これで俺は、何食わぬ顔でアイツの隣で笑い、きっとどこまでだって行ける、そんな気がした。

読んでいただき、有難うございました!

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