表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

「優しいのはあなたです」で始まり「本当は言わないつもりだった」で終わる物語

「診断メーカー」さんのあなたに書いて欲しい物語。

今回は「優しいのはあなたです」で始まり「本当は言わないつもりだった」で終わる物語でした。


280字で終われなかった…

100字オーバーですorz


ちなみに、前回の話と今回の話の登場人物は実は一緒だったりします。


「優しいのはあなたです」

 いつも優しくしてもらって世話になっているから、と手渡した髪飾りを大事そうに握りしめ、泣き過ぎてぐちゃぐちゃになった顔で黒髪の女はそう言った。

 潤んだ琥珀色の目から、1つまた1つと涙が落ちる。

 ここまで泣かれると思っていなかった俺は、焦りながら皺だらけのハンカチをポケットから取り出し、女の顔に押し付けた。

「なにも泣くこと、ないだろ……」

 渡した髪飾りは女に似合いそうだと思った物ではあるが、普段彼女が身につけている物と比べたら安物だ。

「だって嬉しいんです」

 と本当に嬉しそうに笑う女に、俺はそっかと返して鼻の頭を掻く。

 彼女が喜んで泣くことは何となく分かっていたから、土産だとしか伝えるつもりなかったのに……。

 久しぶりに女の顔をみたら、思わず口から日ごろの感謝の言葉がでしまっていた。

 何となく、格好悪い気がして、本当は言わないつもりだったのにな。

読んでいただき有難うございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ