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「泥棒だよ!! 捕まえて!!」

 そんな声を出したのは小さな影を追いかけている二つの小さな影の一つである黒髪の魔法使いの女の子マグだった。

「マグちゃん。どうしましょう? あの子、思ったよりもすばしっこいし足速いですよ。このままだっときっと私たち、追いつくことができません」と息を切らせて走っているマグの横を魔法の杖に乗って飛びながらついてきている二つの小さな影の一つである髪を三つ編みにしている眼鏡の魔法使いの女の子、パステルがそう言った。

「じゃあ、パステルの杖貸してよ。私が飛んで捕まえるから」マグは言う。

「えー。嫌ですよ。そうしたら私が走らなきゃならなくなるじゃないですか」とパステルは言う。

「なら、パステルが先に行ってあの子を捕まえてよ」マグは言う。

「私じゃあの子は捕まえられませんよ」にっこりと笑ってパステルは言う。

 本来魔法使いは自分の魔法の杖を手放したりはしないのだけど、今、マグはなぜか自分の魔法の杖を持っていなかった。

 

 実際にはついさっきまで持ってはいたのだけど、今は持っていなかった。

 その理由は簡単で今『マグとパステルの二人が追いかけている小さな子がマグの魔法使いの杖を盗んだ』からだった。

 どうしてそんなことをするのか、理由はよくわからなかったけど、とにかく盗まれた杖を取り返さなければいけない。

 マグは友達のパステルと一緒に自分は地面の上を全力で走って、泥棒の小さな子を追いかけているのだった。

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