典型的な優秀賞
僕らは、今日も
光輝く人たちに祝福の愛の言葉を述べるのだ。
「ありがとう、また楽しみにしている」
そして、天からのメッセージが返ってくる。
「返信ありがとうございます、どういたしまして」
また、返ってきた、僕達は歓喜する、神からのメッセージだと、僕の敬愛する光輝く人からの御言葉心に染みます。
私たちは無名人はうけつけません、
理由はなぜなら
「大衆が読まなければ、我々も読みません」
無駄なことはしない、悪魔のような身の程をしらない人には読みません。
まして、不満を持っている人には
「鉄槌あれ」
僕達は、商業化されなくとも、僕らの敬愛する光輝く人を支援します。
光輝く人達の言葉はなんて、甘美で、素晴らしいものなのだ。
屋上からは、人が飛び降りて、電車のホームにはバラバラ死体
それでも、僕達は、気にしません、だって、光輝く人の御言葉を聞けたら本望ですから。
昨日、僕、私の兄弟姉妹の誰かが死にました。
四寸ほどのナイフで刺されました。
理由は特に理由もなく刺されました。
でも、関係ない、僕達が殺されなかったのなら、安心だ。
だって、私たちは、死ななかったのだから、要求するものと言えば、光輝く人の言葉を聞くことのみ、それだけが正しく機能する理想郷なのですから。
疑うな、批判するな、不満を持つな、気にするな、いろいろな制約を守っておれればいいのですから、僕達は従順です、光輝く人に愛されています。楽しいです。楽しい。
それが今の世の中です。
明日も光輝く人の話、聞けるかな……