空には
私は空を見て思う
いつだって、蒼いわけではなくて
ちょっと拗ねて曇ってみたり、時には涙したり、怒り散らす光や閃光の空だったり
こんな大きな空にだって感情があって、それを上手く表現している
なら
私達人間はどうだろうか
空よりも数多の感情を持っているかもしれない人間は、それを上手く表現出来ているのだろうか
感性豊かなのは素晴らしい、とても
それを上手く感じることができればもっと素晴らしい
なのに
何故、素晴らしい感情を
何故、素晴らしい感性を
人を傷つけることに使うのか
空は空を傷つけるわけではなく、自分のことを知ってもらおうとしてそうしてるのではないのか
人だってそういう風に、感情を表現してきたのだろう
だが、一歩間違って傷つけるなんてことはしてはならない
私は空を見上げた
私は空になりたい