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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

片翼の黒い天使の噺

作者: ステレイ



前に作った設定を使って書きました。

まだ忙しいですが少しづつ書けたらいいな、と思います。

続きはあるので続けたいです。


誤字脱字の指摘お願いします。

矛盾は作らないように頑張っています。


温かい目で見てください。



×××



あるところに、片翼が漆黒の天使がいました。

その天使は他の天使に嫌われ、悪魔にも疎まれていました。"半端者"として。


いつしか天使は孤独になっていました。

一緒にいてくれるのは、動物だけ。なので、天使は天界よりも人界に降りて森で過ごすようになりました。


天使は歌が上手でした。そして、癒しの力を持っていたのでその近くにいるものは怪我が治り、穏やかな気持ちになるのでした。


ある日、天使は怪我をした人間の男を見つけました。

男は意識を失って倒れていたので天使は頑張って引き摺りながら泉の近くまで運んで歌で傷を癒しました。

暫くすると男は目を覚まして天使を見ました。しかし、彼女の片翼は漆黒。

男は追放された天使だと思って怯えて逃げてしまいました。


そして数日後、男はその国の軍を率いて森へ訪れました。半端者の天使を殺す為でした。


天使はその事を動物から聞いてとても悲しくなりました。

そこで天使は動物達に別れを告げ、逃げました。


逃げた先は魔界に近いと言われる雪と氷に閉ざされた森でした。


そこの森には元いた森よりも動物は少なく、警戒心が強いのか寄ってきてはくれませんでした。

天使はまた、孤独になりました。


ある日、天使が氷の張った湖の上で氷の下の魚を眺めていました。

それを見た人間の男が一人いました。


その男は黙って彼女を眺める事が毎日の楽しみになりました。

彼女の片翼が漆黒であっても、むしろそれが美しいと。

彼は彼女を美しいと思っていました。


春が巡り、雪と氷が少しだけ溶け、小さな花々と草が地を覆うようになったある日。

男は、彼女に見つかってしまいました。


彼女は酷く狼狽えて、翼を広げて逃げようとしましたが、男が必死に呼び止めるので逃げる事をやめました。


そして、男と彼女は友達になったのでした。


それから数年、平和な日々が続きました。

ところがある日、天使の軍勢が彼の住む街を焼き払ったのです。

魔界に関わる穢れた人間達として。


彼女は倒れた男だけを連れて、必死に逃げました。

しかし、すぐに力の強い天使達に囲まれてしまいました。

彼女を見て天使達は言いました。


「お前は不幸を呼ぶ者だ。天使でも悪魔でもない、只の化け物だ。」


天使はその時に悟りました。

私がいたから彼が傷ついたと。

私がいたからいけなかったのだと。


いや、もしかしたら最初から気が付いていたのかもしれない。

見ないふりをしていただけで。


力の抜けた天使から男を引き離した彼らはそのまま何処かに飛び去って行きました。


彼女はそれをただ、見つめていました。


×××








その時世界は、バランスを崩し始めていました。

光と闇は均衡を保たねばなりません。

しかし、光の神様の力が大きくなり過ぎたのです。








×××


ある日、魔王は近くの街に何時ものお忍びに出掛けました。

するとどうでしょう。あの美しい街並みは破壊され、活気のあった人達は下を向いて瓦礫の中で生活していました。


魔王は驚いて彼らに話を聞きました。すると、人々は揃って答えました。


「天使がやった。」


と。

魔王は言葉を失いました。

親友は何処へ言ったのだろう。生きているだろうか。

探せど、街にはいませんでした。

他に生き残りがいないか周りの森を見ようと考え、崩れた外壁に向かい始めました。


森を歩いて行くと、湖畔にでました。

おかしな事に動物達が争いもせずに、集っているので不思議に思い近づきました。

すると、透明度の高い氷の塊の中に美しい女の子が眠るようにいました。


__片翼が漆黒の天使


噂に聞いた事があったのですが、魔王は初めて見ました。

魔王は見とれて暫く立ち尽くしていたのでした。


×××




あの日、最初から最後まで観ていた雪の精霊は彼女を可哀想に思いました。

空虚な瞳で空を見つめながら動かない彼女に雪の精霊は問いかけました。


『貴女はこれからどうするつもりだ?』


彼女はゆっくりと雪の精霊を見ました。そして、ぽろり、と水晶の涙を一粒落して答えました。


『分かり、ません。……私は、不幸を招いてしまう存在だと言われました。……でも、死にたいと思えないんです。』


消えなくてはいけないのに消えたいと思えない。


傲慢ですね。と彼女は自嘲しました。

雪の精霊はそうは思いませんでした。それに、精霊は世界の一部なので彼女がどういう存在なのか分かっていましたし、彼女が消えると世界がバランスを崩し、崩壊する事も分かっていました。

そこで雪の精霊は言いました。


『では、永い時を人と関わらずに眠ればいい。そうすればお前は不幸を招かない。』


彼女はそんな都合の良い事は無いと言いました。


『あるから言っている。精霊の言葉を信じろ。』


彼女は逡巡して頷きました。

そして、永い眠りにつきました。




×××


白兎が跳ねた音に魔王は我に返りました。

彼女を氷から出そうと魔法をぶつけました。

しかし、只の氷ではないのかヒビ一つ入りません。仕方がないので力技で湖から持ち上げようとしまいした。

しかし、氷は湖の底を巻き込んで凍っているので動かせません。


その時になって魔王は気づきました。

氷は意思を持った木のように水面下に根を張り、伸ばされた枝には我が子を抱いた親鳥が包むかのように彼女を氷に閉ざしているのでした。


ですが魔王は諦められませんでした。

何か手段は無いかと城へ帰りました。もちろん、横取りされないように湖ごと結界を張ってから。


×××




登場人物の名前決めてません。良ければ名前を付けてあげてください。

・主人公の片翼が黒い天使の女の子

・雪の精霊

・魔王


この3名をお願いしたいです

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