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対面開始

 入って来たのは、かなり若い女性だ。


「松野ヨモギです」


「……随分わけーな」


「あ、今年で20になります。 玉の輿狙ってるんで。 えへへ」


 本心を暴露された時点で自分には興味がないな、と判断した竜は適当に時間を潰すことにした。


「ヨモギは何か趣味とかあんの?」


「趣味っていうか、特技ならありますね」


「特技?」


 すると、ヨモギはバックから魔法瓶を取り出し、中身を注いで竜に渡した。


「うちの爺ちゃんが前にお茶屋をしてたんで、バイトで働いてたんです。 私の入れた抹茶です」


 それなら間違いなく上等な抹茶だな、と一口飲む。


「……んだこりゃ」


 酸っぱい。





 結局最初の対面では、竜が1のカードを出した。

次に対面したのは、傍らに犬を連れた女性である。


「すいません、目が見えないので…… 名前はルビーです」


「苗字ねぇの?」


「細かいことは気にしないで下さい」


 結構重要だろ、と思った竜であったが、別な質問をしてみた。


「目は元から見えねーの?」


「前は見えてたんですけど、壮大な戦いに巻き込まれてしまいまして」


「……どんなだよ?」


「3匹のドラゴンとの戦いです」


 1のカードを出そうと思った竜であったが、さっき使ってしまった為2のカードを出した。

結果は引き分け。

少しほっとした竜であった。





 この後の2回も携帯の番号を手に入れることは出来ず、最後の対面となってしまった。


「もう少し興味の湧くやつはいねーのかよ」


 そう思いながら待っていると、次の女性が入って来た。

そして、一瞬ドキリとした。 

入って来たのは、幸のスマホを見せられた時に目に止まった女性である。




 




 






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