表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/21

勝負

 2人は新宿駅の西口にやって来た。

この辺りは高層ビルが建ち並んでおり、パーティーもビルの中で行われるはずである。


「先輩、こっちです」


 幸がスマホを片手に、先導して歩く。


「パーティーってアレだろ? 結婚式の立食パーティーみてーなやつ」


「どうなんでしょう? 僕も初めてなんで」


 しばらくして、幸の足が止まった。


「あ、ここだ」


 気が付くと、メインの通りから脇道に入っており、古ぼけたビルの前に立っていた。


「……マジかよ、すげー怪しいぜ」


 ビルの前には看板が立て掛けてあり、婚活パーティーの会場は5階、と書かれていた。


「とりあえず、行きましょう」


 2人はエレベーターに乗り込んだ。





 エレベーターから出て部屋の中に入ると受付があり、そこで名前と身分証明を提出した。


「福田幸様、安藤竜様、お待ちしておりました。 お二方初めてということで、システムの説明をします」


 このパーティーはパーテーションで区切られた部屋の中で1対1で行われ、攻守に分かれて相手のメールアドレスを賭けた勝負をするとのことだ。


「攻は男性、守は女性です。 今回は男性5名、女性5名なので、お互い1から5の数字の書かれたカードを出し合います。 攻の方の数字が大きければ勝ちとなり、メールアドレスをゲットできます。 引き分けの場合は負けとなります。 カードを出し合うタイミングは、対面してから5分後となり、一度使ったカードは次の対面では使用できません」


 説明を終え、カードを受け取ると、指示された部屋にそれぞれ案内された。


「……要するに、5分で相手に小さい数字を出させるようにすりゃいいわけか!」


 竜が個室で待っていると、一人の女性が入ってきた。


「初めまして」


「……どーも」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ