エンディング
ジュリエットの顔がみるみる赤くなっていく。
「ふざけてるの!? あなた、姉さんを騙してたってことよ!」
竜は間違いなく相手のことが好きであり、その気持ちに偽りはなかった。
しかし、結婚しているとなると、話は180度変わってくる。
結局遊びだったのか、と思われても仕方がないし、そうでなくとも迷惑な話だ。
「馬鹿みたい! あー、こんな男に気を許すなんて…… 姉さん、後は任せたわ」
ジュリエットの人格が消え、元の遠藤樹里が戻ってきた。
「……」
気まずい沈黙。
しばらくして、遠藤樹里がつぶやくように言った。
「結婚、してたんだ」
こうして竜の恋は終わりを告げた。
会社に到着するも、全くやる気が出ない。
「はーあ、何だったんだろな」
この数日は、竜にとって人生の中で一番やる気に満ちた日々だった。
しかし、結局欲しいものは手に入らなかった。
好きな相手と結ばれることは、夢の中でしか叶わない。
「夢で終わりにしたくねーよ……」
幸がやって来た。
「先輩、おはようございます!」
「……るっせーな」
いつにも増して耳障りに感じる。
「お前、何かいいことあったのかよ?」
「あ、分かります? 実は……」
なんと、幸はルビーと付き合うことになったのだった。
「はあっ!?」
「何かほっとけないなぁーって思って。 そこら辺、先輩に似てるかも」
竜は思い切りドロップキックを見舞った。
終わり
設定ミスりましたね汗
とりあえず、終わりです!




