厨二病は無自覚に
(俺の人生どうなんだよ…)
そう思った矢先
同じクラスで厨二病で幼馴染みの陽介に
「かおちゃん」とかうざい事を言われた…
かなりショック(泣)
何が悲しくて親友にかおちゃんとか嫌なこと言われなきゃいけないんだよ…
くそっ…
つーか、何しに来てんだよコイツ…
さっきからソワソワしまくって
ちょっとイラッとする
「陽介。何しにきたんだよ」
イライラをぶつけてしまわないように単刀直入に聞く
「あぁ。ちょっと今度の生徒会任命式についてお前と
話しておきたくってよ…」
「あぁ…その件の事か。別に大した話は出来ないし言えないが
それでも話をしたいなら良いけど、とりあえず場所を変えよう」
俺達は取り壊し途中の旧校舎に行った
そこは危ないからとほとんどの生徒は近付かない
先生さえも近付こうとはしない
この旧校舎には不思議な噂があって、ここで首を吊った人がいるだとか取り壊し中に落ちた人がいるとか…
まあ、命に別状は無いらしいから、平気なんだろうけど
とにかく噂の絶えない場所だ
だからこそここを選んだ
そして生徒会任命式の話が始まった
最初に口を開いたのは陽介だった
「あの…さ…馨はどうしたい?」
「どうしたいって、俺が生徒会長になるかならないかって事?」
「あぁ」
「まあ、学園長直々に言い渡されちゃやるしかないし
俺自身もやりたいと思ってる。もちろん今後を考えて、だけどね」
俺がそう言うと陽介はかっこいいこと言うなよとか言ってきた
別にかっこいい事言ったつもりないんだけどな………
それからまた陽介が話始める
「俺が…もしも俺が生徒会の役に立ちたいって思ってたら
馨は一緒に仕事してくれるか…?」
と問われたとき、正直驚いた
まさか陽介の口からそんなこと聞くなんて…思ってもなかった
でも、俺は陽介と仕事すんの嫌じゃないから
「良いよ」って返事をした
陽介は少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうに俺を見る
それでも俺の内心はかなり焦っている
だが、それを表に出さないでいられるのは生まれつきか、親のせいか…
すると、陽介が急に厨二病モードに入った
「うぅ…目が…疼く…!!!」
何言ってるのかサッパリだが暇だから少し見ていた
「魔人が…俺を呼んでいる…!?」
このセリフを聞いてすぐにあぁ、きっとコイツ無自覚に厨二病してんだろうなぁとか思った
俺の親友…厨二病から脱出、出来るかな…不安になってきた(汗)