箱について、その全容
第一形態 立方体
外壁にRAM(電波吸収体)を塗布しており、ESMを搭載。大出力のECM/ECCM装置によりハイレベルなSIGINTが可能。単体でC4ISRを満足させることも可能。
各種レーダーを備えており、レーダーサイトとしても機能する。
移動能力は一切無いが、防護面では4500mmAM装甲という鉄壁の要塞となっている。
情報は各空域にいる友軍機、特に電子戦機、AWACS等に優先的に送信される。
独自の戦術データ・リンクフォーマットを有し、即時に情報の送受信が可能。
第二形態移行時
外部保護装甲を内部爆破によりパージ、同時に装甲内部に装備されているLOAL能力を持ったIRH、ARH誘導式AAMをおよそ100発ずつ上空へ向け発射。次いで対地ディスペンサーを放射状に射出、周囲の地上目標を一蹴する。
第二形態 艦船
400mmAM装甲に護られ、特異的な艦橋が目立つ。
FOJと呼ばれる高度なジャミング装置を有し、効果半径内に入った対艦/対地/対空ミサイルを終端誘導の方式に関わらず方向を変える。ただしその効果は薄い。
全形態の中枢はノーアヘルム製高性能コンピュータで、このコンピュータによるハイレベルな情報処理能力によってこの殲滅兵器の安全は絶対的に保証される。
同時に、独自の戦術データリンクシステムによって周囲艦、航空機に脅威データを送信し、射撃管制を支配することも可能である。
兵装は短距離瞬間照射レーザーCIWSなどの近接防御兵装に始まり、甲板を覆い尽くすようなVLS群がある。VLSに装填出来るのは巡航ミサイル、多目的多弾頭ミサイル、分裂弾頭ミサイル、ディスペンサー、ECMブイ、チャフ散布弾などがある。
支援兵装として、両側面の装甲を爆破パージすると射出可能になる半自律兵装、AAFSが30機、AACSが12機搭載されている。
AAFSは飛翔移動式の球体で、母機から動力を供給している為にエネルギー供給効果半径外に出れば落ちる。それぞれの個体がカメラを持ち、母機に情報を送る。AAFSに対する指令は中枢コンピュータ、または操縦者のどちらかを操縦者が選択できる。60mm機関砲を2門装備している。
AACSは小型ボートで、これは魚雷に近い。が、エネルギー供給効果半径内であれば潜行して敵艦直下から特殊徹甲榴弾を発射、機関、弾薬庫、又はそれに準ずる重要機関を直接破壊することが期待される。
AAFSは後部、AACSは前部に搭載されている。
第三形態移行時
船体が左舷、右舷に分かれて一度水中に沈下する。
第三形態はちょうど船内部に横たわる形になっており、完全に分裂して接地する前に両舷前方のブースターが一瞬だけ下方に向け点火され、第三形態を水中に落としつつ船首は上を向く。
その後、左舷、右舷の中央近くにそれぞれ配置してあるMIRVが水中より発射される。
第三形態 人型
第三形態の姿はそれまでの威圧を与えるようなものではなく、表面塗装も白くなっている。
装甲は一応20mmAM装甲を有すが、見た目は滑らかである。
女神のような風貌で、それまで各ユニットへ送っていたエネルギーを全て使用し、高エネルギー収束による翼が形成され、本体もそのエネルギーによって完全防護される。
余剰分のエネルギーは光として放出される。よって、ほとんどの人間は肉眼で直視できない。
飛行も可能で、これもエネルギーによるものであるが、地面を押すようにしている。よって、飛行している直下には下向きの力がかかる。これに指向性を持たせるのが第三形態唯一の、そして最強の武器である。




