揺れる華は夢の様な思い出に、光差す道筋もまた───
これはなんてことは無い2人の話。
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《ふたりで買い物》
ゆめは普段から「ふわふわしたロングワンピ」や「ゆめかわ地雷服」ばかり手に取る。
横で黒咲ゆらが「これとか似合うよ!」と、黒レースやピタッとした衣装を持ってくる。
ゆめは「うん…でも、少し怖い…」と微笑む。
結局、二人は「ゆめが選んだ儚げな服」と「ゆらが選んだセクシーな服」をお揃いで買い、ファンの間では“ゆめゆらリンクコーデ”として話題になるまでがお決まりだ。
《カフェ》
ゆめは「小さなケーキひとつ」しか頼まない。
ゆらが「え~足りないでしょ!」とパンケーキを追加注文する。
ゆめは「じゃあ、ゆらと半分こ…」とフォークを差し出す。
その光景を撮られたチェキが「尊すぎる」とファンの間で神アイテム化したのは、また別の話。
《夢の前の楽屋》
ライブ前、緊張しているメンバーをゆめは静かに手を握って落ち着かせる。
特にゆらにはよく「大丈夫、ゆらなら輝けるよ」と小声で囁く。
ゆらは「ゆめが言うと妙に説得力あるんだよなぁ」と照れながら笑う。
このやり取りは、裏側を知るスタッフが思わず漏らしてしまい、ファンの間で「ゆめはゆらの心の拠り所」として語り草になる。
《夢のSNS》
ゆめは自撮りをほとんど上げないが、時々ゆらとのツーショットだけは投稿する。
キャプションは短く「ゆらと、お散歩。」「今日も笑ってくれてありがとう。」など。
コメント欄は「尊い」「ゆめゆらは心の癒し」と阿鼻叫喚。
一方で「依存してるのは実はゆめの方では?」という考察も出る。
《打ち上げ》
打ち上げではお酒を飲めないゆめが、隣でハイテンションのゆらを見守る。
ゆらが「ねぇゆめ~!だいすき!」と抱きつくと、ゆめは「…私も。ゆらがいないと、生きていけない…」と囁く。
その言葉にゆらは「ちょ、重い!笑」と返すが、実はめちゃくちゃ嬉しいいのは内緒だ。
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【ゆらとゆめのユニット「夢黒」初ワンマンライブ】
《全体テーマ》
「光と影の薔薇園」
白薔薇と黒薔薇が織りなす幻想的な物語。
ファンは「薔薇園に迷い込んだ旅人」という演出で世界観に没入させる。
《セトリ案》
〈1st. 「夢、黒く染まる」(新曲・ロック調)〉
開幕楽曲。
白と黒の幕が左右に割れ、ゆめとゆらが登場。
背中合わせで歌い、サビで振り返り視線が絡む。
ファンライト:片側白、片側黒で分けて点灯指示。
〈2nd. 「堕ちるリボン」(ダークポップ)〉
ゆらがセンターで挑発的に歌い、ゆめが後ろから寄り添う演出。
最後はリボンで二人の手を結び、暗転。
〈3rd. カバー曲(グループ時代のゴシック系楽曲)〉
二人でデュエットすることで、原曲よりも妖艶さが増す。
ファン歓喜の「夢黒バージョン」として語り継がれる事となる。
〈4th. ソロパート(ゆめ):「白薔薇の棺」〉
ゆめが白い光の中で一人佇む。
涙を堪えるように歌い、観客を泣かせる。
〈5th. ソロパート(ゆら):「黒き微笑」(新曲)〉
ゆらが妖艶に歌い上げるソロ。
サビでは黒薔薇が舞台上から降ってくる演出。
〈6th. 「硝子の双心」(ゴシックバラード)〉
メイン楽曲。二人が向かい合って歌い、舞台中央で手を取り合う。
最後は二人が同時に崩れ落ちる演出。
〈7th. アンコール:「夢黒の花束」(ファン参加型バラード)〉
新曲。ファンが白と黒のペンライトを交差させて「花束」を作る。
二人が「ありがとう、私たちの薔薇園へ来てくれて」と囁いて締める。
《衣装演出》
・前半:対比衣装(ゆめ=白ドレス、ゆら=黒ドレス)。それぞれの個性を前回に、ゆめは儚く白無垢のようなドレスに、ゆらは小悪魔的で悪魔の翼をイメージした黒いドレス。
・中盤ソロ:それぞれの色に染まったワンピース。
・終盤:白黒がグラデーションになったペア衣装で登場、「二人が混じり合った象徴」になる。
アシンメトリーなハイロードレスでそれぞれ裏面表面の色を逆にする。
《MCパート》
〈序盤MC〉
ゆら「今日は夢黒の世界に来てくれてありがと~!みんな、白薔薇派?黒薔薇派?」
観客「どっちもー!」
ゆめ「…私は、どちらも枯れないでほしい…」
〈中盤MC〉
ゆめ「ゆらがいてくれるから、私はここにいられる。…ありがとう。」
ゆら「ちょ、ゆめ急に重い!笑」
→ 会場大歓声。ファンの間で「夢黒の尊さMC」として伝説に。
〈終盤MC〉
ゆら「夢黒は、みんなと一緒に完成するんです」
ゆめ「あなた達がいなければ、私たちは咲けない…」
→ 観客がペンライトで花束を作り、感涙した。
《SNSファンの反応》
「これはワンマンじゃなくて儀式」
「夢黒、始まった瞬間から伝説」
「ゆめゆらの関係性が世界観に直結してる」
SNSでは #夢黒初夜 #白薔薇と黒薔薇 がトレンド入りした。
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【翌年】
《夢黒 メジャーデビュー》
デビューシングル
タイトル:「薔薇園に堕ちて」
曲調:ダークポップ × ゴシックロック。
歌詞テーマ:「禁じられた愛」「堕落する美」。
MV:薔薇の庭園で二人が絡み合い、最後に白薔薇が黒に染まる演出。
→ 一瞬で「危険で美しいデュオ」として注目を浴びる。
ビジュアル戦略
メジャーでも地下感を残す「退廃的アートワーク」。
ジャケットは白と黒の薔薇を握る二人の手。
グッズもアーティスティック路線(香水型グッズなど)。
《メディア展開》
音楽番組出演:一般層は「胸囲の規格外感」にまず驚き、同時に耽美な世界観に惹かれる。
雑誌特集:ゴシック・ファッション誌と女性誌で同時に取り上げられる。
《配信企画》
「夢黒の薔薇園ラジオ」…ゆめの儚い声とゆらの小悪魔トークで人気化。
他映像媒体SNS:ユニット独特の手振りダンスがバズる。
《ライブ》
メジャー初ツアー名:「双薔薇ノ誓イヲ………」
演出:巨大スクリーンに薔薇の花びら、香りの演出(白薔薇と黒薔薇の香水を散布)。
一般層も「これはアート寄りのライブ」と評される。
《世間からの評価》
〈ファン(既存支持者)〉
「地下時代から見てきた夢黒がメジャーに…泣いた」
「でも世界観壊さないでほしい」
コアファンが「薔薇園教団」と呼ばれるような熱狂的宗教性を帯びる。
〈一般層〉
初見は「すごいビジュアル」「衣装が強すぎる」から入る。
聴き込むと「歌詞や演出が本格的」「二人の関係性が尊い」とハマる。
特に女性人気も出る(地雷系・ゴシックファッション好き層)。
《業界・メディア》
「規格外のキャラと耽美なコンセプトを両立した稀有なユニット」
「ビジュアル先行に見えるが、実際は楽曲と演出の完成度が高い」
〈批判的な声〉
「アイドルというより舞台演劇」「大衆受けはしにくい」
→ 逆にそれが“カルト的な強さ”になり、独自の地位を築く。
デビューは「禁じられた薔薇」を象徴に、ゴシックで耽美な世界観を貫く事に。
一般層は衝撃と困惑から入り、やがて熱狂に変わる。
ファン層は宗教的な盛り上がりを見せ、夢黒は「地下出身の異端的メジャーアイドル」として伝説化する予定。
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【夢黒の代表的な炎上・アンチ事例】
《「露出度問題」炎上》
音楽番組でゆめのドレスが大胆に胸元を強調、ネットで即話題に。
〈賛否両論〉
ファン→「芸術表現だ」「夢黒はそういう世界観」
一般層→「放送事故レベル」「やりすぎ」
ワイドショーで「過激な衣装のアイドル」として取り上げられ、
結果的に名前が全国に知れ渡る。
《「ファン依存MC」騒動》
ライブMCでゆめが「あなたがいないと私は存在できない」と発言。
ファンは「尊すぎる」と歓喜。
しかし一部メディアが「精神的に危ういアイドル」と記事化。
アンチからは「ファンを依存させる危険な商法」と批判される。
結果 → “闇アイドル”のイメージがさらに強化され、逆に人気を呼ぶ。
《「カップリング依存」論争》
常に「ゆめゆらセット」で活動するため、
一部から「片方がいなきゃ何もできない」「ソロ力が弱い」と叩かれる。
ただしファンは「夢黒は二人で一つ」「それが尊い」と擁護。
→炎上がむしろ「唯一無二のペア感」を強める結果に。
《「過激ファン行動」問題》
熱狂的ファンがSNSで「夢黒は宗教」「ゆめゆらは神」と発信。
さらに一部がアンチに対して攻撃的になり「夢黒信者こわい」と批判される。
メディアでも「新興宗教的ユニット」と揶揄される。
運営は「ファンの熱量をありがたく思っていますが、節度を守ってください」と声明。
《「ゆらの挑発的発言」炎上》
生放送でゆらが「うちらにハマれない人は、ただの雑魚だよ」と冗談。
ファンは爆笑するも、一般視聴者が切り抜き動画で拡散→大炎上。
ネットで「夢黒=性格が悪い」と叩かれる。
しかしその後のライブでゆめが「雑魚でも…私は、愛したい」とフォロー→ファンの間で尊いと伝説化
《炎上後の反応》
〈ファン〉
「夢黒は炎上すら芸術」「批判が似合うユニット」
〈アンチ〉
「結局炎上商法」「危うさを売りにしてるだけ」
〈業界〉
「安全なアイドルが多い中で異端。だが話題性は抜群」
《総評》
炎上の原因は「過激なビジュアル」「依存MC」「挑発発言」「ファンの熱狂」。
しかしそのすべてが、夢黒の 異形で耽美な世界観 を補強する結果になる。
結局、炎上込みで「夢黒は唯一無二」と評価され、存在感を確立。
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【夢黒 解散】
《突然の活動休止発表》
ゆらの大炎上から2年後に公式サイトにて「夢黒はしばらくの間、活動を休止いたします」の一文。
理由は「心身のコンディションを整えるため」とだけ。
ファンの間では「ゆめのメンタル問題?」「ゆらの発言炎上の影響?」と憶測が飛び交う。
《最後のライブ「薔薇園の終夜」》
会場は満員。タイトルからして「終わり」を匂わせる。
セトリは夢黒代表曲+新曲「散華」を披露。
ラスト、白薔薇と黒薔薇をステージに置き、二人が退場。
〈MCでのゆめの言葉〉
「あなた達がいたから、私は咲けた。…だから、ううん、それでも、ここで一度眠ります」
会場は嗚咽で揺れる。
〈ファンの反応〉
「夢黒は最後まで夢黒だった」
「終わり方すら芸術」
「こんなに儚い解散、二度と見られない」
→ SNSでは「夢黒ロス」がトレンド入り。
〈業界の評価〉
「炎上と美学を同時に抱えた稀有なユニット」
「短命だったからこそ伝説になった」
批評家は「夢黒現象」と呼び、研究対象に。
〈解散後の二人〉
・紫苑ゆめ
芸能界を離れる → ファンの間では「どこかで静かに生きている」と語られる。
数年後、写真家やモデルとしてひっそり活動再開の噂が立つ。
・黒咲ゆら
ソロで活動を継続。毒舌とセクシーさを武器にタレント化。
ただしライブでは必ず「これはゆめに捧げる」と言い、夢黒の影を残す。
〈伝説化〉
ファンの間で語られるフレーズ:
「夢黒は生きているうちに解散した幽霊ユニット」
「儚さを売るアイドルの完成形」
同人誌・ドキュメンタリー・回顧記事が多数作られ、「夢黒=終わらせ方まで含めて芸術」と神格化。
《総評》
夢黒の解散は 儚さを体現する最終演出された。
ファンの心に「永遠のユニット」として刻まれ、短命ながらも文字通り伝説級の存在になった。
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【元メンバー4人の動き(夢黒騒動の裏で)】
「黒咲ゆら、紫苑ゆめがデビュー前に所属していた地下アイドルグループ「めんへらんて」の同僚たちについて」
・姫乃あみ(19(当時)/量産系キュート)
騒動の中でもSNS更新を続ける。「今日は新しいリボン買ったよ〜」など一貫して明るい。
ファンから「癒し担当」と再評価され、量産系の王道アイドル像を確立。
裏では「ゆめちゃんのこと、すごく心配だけど、私には笑顔でいるしかできない」と涙。
→ 結果、単独写真集やアパレルコラボに抜擢される。
・白雪るるか(21(当時)/ゴシック高身長)
夢黒の炎上が飛び火し「同じ系統」として一時批判に巻き込まれる。
しかし持ち前の冷静さで「私は私の道を歩きます」とMCで宣言。
ゴシック路線をより芸術寄りに極め、モデル・舞台女優として評価を受ける。
内心では「私も夢黒に誘われる可能性があったのでは…」と複雑な感情を抱えている。
・桃川くるみ(18(当時)/ピンク系キュート)
夢黒炎上の最中に“ピンク全開”のソロシングルを発表。
「くるみは正反対で安心する」とファン急増。
ただし裏では「二人があんな形で話題になってるのに、私たちは…」と焦りを感じる。
年下らしく、先輩メンバーに弱音を漏らすことも。
4. 天音しおん(23(当時)/黒百合グラマラス)
グループ最年長として、マスコミ対応を任される。
「夢黒の二人も大切な仲間です。今は静かに見守ってください」とコメント。
大人の対応で株を上げ、バラエティやトーク番組に呼ばれるようになる。
しかし裏では「夢黒に世間が奪われ、私たちの努力が霞んでいる」と苦悩。
《総評》
あみ → 癒しの存在として再評価。
るるか → 芸術的な路線で差別化。
くるみ → ピンク路線を極めつつも焦燥感。
しおん → 大人の対応で評価を得るが、影では悔しさ。
夢黒の騒動は残された4人の「個の確立」に繋がる一方で、「私たちは彼女たちと同じグループだった」という影を常に背負うことになった。
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【新ユニット案:「Lumière」】
(フランス語で“光”。夢黒=影に対抗するように「光」を掲げるイメージ)
《コンセプト》
「夢黒が闇なら、私たちは光」
華やかで多様な美を前面に出し、“正統派の進化形アイドル”として売り出す。
「夢黒の裏ユニット」的な位置づけでファンから注目されると目される。
メンバーの立ち位置
1. 姫乃あみ(量産系キュート/センター)
ユニットの「光の象徴」。
白やパステルカラーのリボン・フリル衣装で、ファンに癒しを与える。
キャッチコピー:「永遠のキラキラ笑顔」。
2. 白雪るるか(ゴシック高身長/ビジュアル担当)
ゴシック要素は残すが「光の聖女」的に方向転換。
白ドレスや青を基調にし、清楚で高貴な存在感を演出。
キャッチコピー:「光の舞う氷の女王」。
3. 桃川くるみ(ピンクキュート/盛り上げ担当)
ピンク全開の愛されキャラ。
MCでは天然発言で場を和ませ、ステージでは弾けるようなダンス。
キャッチコピー:「みんなの妹プリンセス」。
4. 天音しおん(大人グラマラス/リーダー)
ユニットの精神的支柱。
大人の魅力を前面に出し、「光の女王」的ポジション。
キャッチコピー:「光を導く黒百合」。
《楽曲路線》
〈デビュー楽曲〉
「Shine on me!」(王道キラキラポップ)
歌詞:「どんな闇でも照らすから」「ここにいるよ」。
夢黒に対するアンサーソング的に受け取られる。
〈セカンド楽曲〉
「透明な羽根」(バラード)
ファンの心を包み込むような楽曲。
「傷ついても飛び続ける」という歌詞で夢黒との対比を意識。
〈サード楽曲〉
「Miracle Parade」(ダンスチューン)
ギラギラした王道アイドル曲。
大きなフェスでも盛り上がれる曲として定番化。
〈ファンの反応〉
夢黒ファン→「裏切られた気分」「光と闇で分断された…」
新規ファン→「安心して推せる」「王道の華やかさが逆に新しい」
メディア→「夢黒の闇と対になる光のアイドル誕生」
結果→両ユニットが対極の存在として語られ評価される
《総評》
Lumièreは「光」をテーマに夢黒と対比されるユニットである。
王道ポップで一般層にも広がりやすく、バラエティやフェス出演も夢黒より多い。
一方で「夢黒派 vs Lumière派」でファンが分裂し、アイドル史に残る“光と闇の二大構図”を形成する事となる。