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【プロットタイプ】口だけ出してる訳じゃない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

自分は何もしないけど、お前はやれよ。

というのって、理不尽の極みだよね〜。って。

殺意湧くぐらい嫌いなんですよ。

私からして諭羅の印象というのは多岐に渡るが、今の印象は完全に『口煩いオカン』である。

身嗜みに気を付けろ、言葉遣いが悪い、だらしない、はしたない行動をしない。あって一時間も経過してないのに、これだけの事を言われた。

段々とそのお小言にうんざりしてきて、思わず大きな溜息を吐き出した。

「今時の女子の陰口だってそんなにグチグチ言わないよ。私のオカンか」

「君の親になったつもりはないし、これからもなるつもりはないよ」

私が吐き捨てた皮肉、『少女の様に繊細な精神』という言葉を何処吹く風と聞き流し、何かを私に手渡した、改めて目を向けると、ヘアブラシだった。海外製の長短の針が特徴の、高いもの。何が望みか分からず思わず諭螺の顔を見た。

「髪の艶が落ちてるよ。あとそろそろ日焼け止め、塗り直した方が良いんじゃない?」

「わぁりましたよ!! トイレ籠って来ます!! 女子かおめぇは!!」

中指を立てたくなる気持ちを抑え、噛み付く様にそう言い放つ。

「鏡花、口が悪いよ。女の子がドスドス歩かない。せっかく可愛い格好してるんだから」

「ヘイヘイヘイ。アンタの望むかわちぃ女の子になって来やがりますよ」

どうやら散々無理やり絡みに行った、腹癒せの様だった。


一部始終を黙って見ていた俺は、事の問題を起こした張本人に語り掛ける。

「諭羅。鏡花に言わせると、身なりの整った人は総じて其れに準じた努力をしているらしい」

「うん。知ってるよ」

諭羅はただ切れ長の視線だけを此方に向け、ただ僅かに口角を上げた。何か企んでいる様だった。この口論、もしかしたら最初から勝負はついているのかも知れない。だが最後まで見届けたくなって、そのまま言葉を繋げた。

「だからこそ、ただ口だけを出し、高い理想だけを押し付ける奴を見ると臍を曲げる」

「別に私が最後まで面倒見てあげても良いんだよ? ただそれだと鏡花の面子が潰れてしまうだろう? 君のような旦那さんも居るのに。其れにね」

其れから首を曲げ、此方を見る。勝ち誇った顔をして嘲笑する様に口元に手を当てる。

「口だけ出してる訳でも、その苦労を知らないままにお小言を言ってる訳ではないよ。もし仮にそうならば、あの子は言う事を聞かない。そうだろう?」

其れから女子トイレを見て、ただ歌うようにこう言った。

「君が心配しなくても、受け入れてくれたから言う事を聞いてるんだよ。……おや」

「ほら、戻って来たよ。……お高いブラシ、有難う。ちょっと検討してみる」

「素直で宜しい。ほら瑠衣も褒めてあげな」

「髪のツヤが戻ったな」

「あと十倍は褒めて欲しい。姫扱いされたい」

「じゃあもっとちゃんとなさい」

君の為に何もしない。けども自分の為に綺麗でいろ。

というのは非常に理不尽に感じるタイプ。

前にも申し上げた通り、綺麗な人って金も努力も相応に掛けてる。何もせず綺麗な訳がないんです。


だから釣り合う様に一緒に頑張ろうね(・ω・ )

出来ることからで良いから。少しづつ増やして行けば良いから(・ω・ )

それがこの話のキモ。


だから口に出して言って良い人は、ちゃんとしてる人。

『なんもしてない癖に、文句言うなよ』

と言われない人。それが諭羅なんですよ。


諭羅って皮肉屋だけれども、口調は柔らかいし、立ち振る舞い、外見にもかなり気を使っているタイプ。


口出しして良いなら、合いそうな服、メイク、髪型、細かく分析した上で『強制』させます。

調べ上げて、細かい指示を出して来ます。

君の時間と努力を肩代わりしてあげる。

そうしないのは、まだ部外者だから。踏み込んではいけないと思ってるから、


その証拠が海外製のお高いブラシ。

自分も気を使っている。別に君に金を出させるつもりはない。なんなら共同者として知識と道具を与えてくれる。


だから文句言わないんですよ。言い方悪いですが、『お前如きが私に指図するなよ』という気分にならない。

傲慢な鏡花を黙ってねじ伏せられる立場にある。


強かだねぇ。笑っちゃうよ。

瑠衣たん。ふって笑って『やれば出来るじゃねぇか』と言われれば、鏡花は地団駄踏みながら頑張ってくれるよ。惚れた弱みだからさぁ。

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