表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/59

【番外編】『身長185cmの私が再び出会ったら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜日本での運命の再会〜』

異世界での出来事から日常に戻ったヨウコ。

でも運命は、静かに再び三人を引き寄せる――。

まだ思い出せないけれど、胸の奥で確かに感じる懐かしい温もり。

これは、切なくも甘い再会の物語。




カフェの店内は午後の柔らかな光に包まれていた。私はいつものようにレジに立ち、コーヒーを淹れる。


「アイスラテ、お願いします」


声の主を見ると、背の高い外国人風の青年が二人――自然と目が合った瞬間、胸の奥がざわめき、思わず手が止まる。涙が頬を伝った。


二人は互いに目を見合わせ、微笑む。


「…見覚えがある気がするな」


まだ記憶は完全じゃない。けれど、あの世界での景色や、交わした約束――胸に刻まれた懐かしさがじんわりと溢れる。


「…えっと、初めてですよね?」


私の声に、二人は一瞬息を飲む。そして揃って微笑む。


「…見つけたよ!」


その言葉に、涙は止まらない。まだ何も思い出せないのに、胸の奥がぎゅっと熱くなる。


カフェの窓から差し込む光の中、二人は静かに私の涙を見守る。そしてその光景を、天界からルミエールが満足げに眺めていた。


「ふふ、やっと再会の時が来たみたいね…」


女神の声は聞こえないけれど、心の奥に確かな温かさが染み渡る。


まだ全てを思い出せない。でも、この瞬間が――新しい物語の始まりだと、確かに感じる。



---

思い出はまだ完全ではない。

けれど、あの世界で交わした約束の温もりは、確かに心に残っている。

新しい日常で芽生える、ときめきと再会の予感――番外編はここでひとまず幕を閉じる。

この後、三人の物語は現代で静かに動き出す。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ