表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/59

皇子殿下と護衛だらけの街デート!?(イザークさんとナディールもついてくる)

ヨウコです。

急に決まったギルヴァントとのデート……のはずが、なぜか護衛だらけ。

しかも影のようにイザークさんとナディールもついてくるんですけど!?

皇子殿下は終始マイペースに私を振り回し、ドレスは山盛り買わされ、ケーキは「あ~ん」することに……。

いやこれ、本当にデートって言えるの? それともただの買い物ツアー?



急に決まったギルヴァントとのデート。

もちろん、こっそり――いや、堂々と?――ついてくるイザークさんとナディール。

……ほんとこの二人、なんでそんなに影みたいに動けるの。忍者?


皇子って立場のせいか、街に出ても護衛だらけ。

「二人きり」って言ってたけど、いやいや、どう見ても団体旅行です。


最初に連れて行かれたのは、やたら豪華そうなドレスショップ。

「似合いそうなのを選べ」

「え、そんなにいらないよ! ドレスなんて数着あれば――」

「俺が楽しむためだ」

……何その理由。意味わかんない。

そこからはもう、完全に彼のペース。次から次へと着替えさせられては、「これだ」「それも買え」と指示が飛ぶ。

気づいたら、試着したほとんどが「包んでおけ」になってた。あの、ほんとにこんなにどうするの?


そのあと、可愛いケーキ屋さんへ。

店の前で足を止めてたら、ギルヴァントが「入るぞ」と当然のようにドアを開けた。

「いいの? 甘い物とか苦手そうなのに」

「別に構わん」

へぇ~、意外。こういう店も来るんだ。


運ばれてきたケーキは見た目からして幸せの塊。

私が夢中で食べてると、ふと「これ、自分だけ食べてるのちょっと悪いな…」って思って、ついスプーンを差し出した。

「これ、めっちゃ美味しいよ! 一口食べてみる?」


ギルヴァントは一瞬だけ目を見開き――すぐにニヤッと笑い、そのままパクリ。

「……これはこれで悪くないな」

低い声が耳に残る。なんだろ、ちょっとドキッとした。

――まあ、美味しいってことだよね。うん。


ふと横を見ると、影からこっちをじーっと見てるイザークさん。

……なんか目つきが鋭いけど、気のせいかな。

その横でナディールは口元押さえてニヤニヤしてるし。

――え、なに? 私なんか変なことした?



---


ギルヴァントって、やっぱり普段からこんなに女性に優しいわけじゃないらしいです。

……そういう情報、もっと早く教えてくれません?(本人は教える気ゼロ)

次回はイザークさんの不機嫌(?)と、ナディールのニヤニヤの理由がわかる……かも。

ここまで読んでくださってありがとうございます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ