バレたら処刑!? お姉様、助けてください!
パーティー事件から数日後――
懐きまくってくるナディール妃(実は王子)の、衝撃すぎる秘密が明らかに!?
このままでは彼も国も終わってしまうかもしれない……。
そして私は、ある決断を下す――。
現実的に考えて、いつまでも秘密がバレないわけがない。
「それで、これからどうするの? あと、私にたくさんお触りしたことは、まだ許してないからね!」
強めの口調で言うと、ナディールはガクガク震え出した。
「お姉様、どぉしよ〜……。バレたら、僕も僕の国もおしまいだよぉ〜!」
情けない声色に、イザークさんの表情がさらに険しくなる。言葉には出さないが、顔には怒りがにじみ、殺気すら感じるほどだった。
ため息をひとつつき、私は肩をすくめる。
「仕方ないわね……。私がギルヴァントに言ってあげる。一応、私は恩人だし、私を不快にさせると天罰くだるらしいから……多分、大丈夫でしょ」
その言葉に、ナディールは輝くような笑顔を見せた。
「やっぱりお姉様って頼りになる♡」
まったく、調子のいいやつだ。でも、不思議と憎めない。
一方、イザークさんは「ヨウコ、そんな奴のために危険すぎる!」と、はっきり反対していた。
それでも、このままではナディールは処刑されるだろうし、国も滅びかねない。
それを見過ごすのは、なんだか目覚めが悪い。
――だから、私は今、ギルヴァントの部屋の前に立っている。
隣にはイザークさんとナディール。胸の鼓動が早まっていく。ひとつ深呼吸をして、私は扉をノックした。
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まさかの双子&身代わり設定、皆さん予想できましたか?
ヨウコの「危険すぎる直談判」がどう転ぶのか、次回はついにギルヴァント登場シーンです!
甘々展開になるのか、それとも波乱の予感なのか……お楽しみに♡
 




