番外編(100突破記念)『図書館での出会い ― カナコとヨウコ ―』
アルファルポリスでお気に入り100突破しました!✨
応援してくださる皆さん、本当にありがとうございます!
感謝を込めて、特別番外編を投稿しました。
カナコとヨウコが現実で出会ったら…?というクロスオーバーです。
ぜひ覗いてみてください!
場所は、とある女子高の付属大学の図書館。
夏の午後、静かな館内にページをめくる音だけが響いていた。
高校一年のカナコは、背伸びをしながら高い棚の本を取ろうと必死になっていた。
「うぅ……あとちょっとなのに……」
指先が届きそうで届かない。
その瞬間――すっと横から伸びた長い腕が、軽々とその本を掴み取った。
「はい、どうぞ」
低めの落ち着いた声に振り向くと、そこには大学生らしき長身の女子。
彼女――ヨウコは、図書館の柔らかい光の中で凛としていて、まるで王子様みたいに見えた。
カナコの心の声:
(か、カッコいい……! 本当に王子様みたい……!)
一方で、ヨウコも内心では――
(ちっちゃくて可愛い子だなぁ……。いいなぁ、私も一度でいいから、誰かにこうやって助けてもらいたい……)
二人は互いに軽く会釈を交わし、それぞれの席に戻った。
けれど胸の中には、ほんの少しだけ憧れと、ときめきが残っていた。
――異世界ではそれぞれ「聖女様」と「ちっちゃくて可愛い」と呼ばれる彼女たち。
現実ではまだ、互いに名前も知らない。
けれど確かに、この小さな出会いは心の奥に刻まれていた。
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最後まで読んでいただきありがとうございます!
アルファルポリスでお気に入り100突破という節目を迎え、どうしても感謝を伝えたくて書いた番外編でした。
カナコとヨウコが“現実世界で出会ったら”を想像すると、作者自身が一番ニヤニヤしてしまいました。
これからも毎日更新を続けていきますので、引き続き応援していただけると嬉しいです。




