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黒曜石の瞳が見つめた小柄で可憐な異邦の女(ギルヴァント視点)

皆さま、こんにちは!

ギルヴァント視点で物語をお届けします。

見た目は小柄で可憐な異邦の女・ヨウコに対する、皇子の複雑で熱い想いがついに明かされる瞬間をお楽しみください。

異世界から来た“渡り人”としてのヨウコの秘密も少しずつ明らかになり、物語はますます深まっていきます。

ぜひ、ギルヴァントの内面世界にじっくり浸ってくださいね。

俺はギルヴァント=アレクセイ、帝国第一皇子。戦に敗れ、重傷を負いながらも命からがら逃げ延びた先で、予想もしなかった者に助けられた。


その者――ヨウコは、最初はただの村の娘だと思っていた。

小柄で可憐な見た目に反して、怪力で行動力もずば抜けている彼女に、何度も助けられた。


だが、看病する中で村の長老たちやイザークから、ヨウコが「渡り人」と呼ばれる異世界から来た存在であることを知らされた。


この世界の常識では説明がつかない“異邦の者”――それがヨウコだ。


血に染まり倒れていた俺を、ためらいもなく抱え上げ、村の外れからイザークの家まで運んでくれたその姿は、今も俺の心に深く刻まれている。


イザークの家の薄暗い部屋で目を覚ました時、目の前にいる彼女の黒曜石のような澄んだ瞳が真っ直ぐに俺を見つめていた。

威圧でも哀れみでもなく、ただ“見ている”――その強さに、俺の心は動かされた。


生意気で傲慢な俺の言葉にも怯むことなくツッコミを入れ、軽やかに言い返す彼女の笑顔は、日に日に俺の胸をざわつかせていった。


ある夜、熱にうなされて苦しむ俺の額に手をあて、汗を拭いながらそっと手を握ってくれたその温もりは、戦場の嵐の中で初めて得た“安らぎ”だった。


数日間の看病を経て、俺はもう隠し通せない自分の正体を明かす決意をした。


「名を偽ってすまなかった。俺はギルヴァント=アレクセイ。帝国第一皇子だ」


驚く彼女を前に、俺は堂々と告げる。


そして、心に決めた言葉を放った。


「ヨウコ、お前を俺の妃にする!」


イザークの割り込みも気にせず、俺は彼女の顎を掴み、唇を重ねた。


反射的にビンタをくらったが、その心は乱れ、彼女への想いは深まるばかりだった。


頬を指でなぞりながら、不敵に笑う。


「そうでなくちゃな。簡単には手に入らない。これからは本気で口説くつもりだ」


その低く甘い声は、どこか危険な色気を帯びていた。


俺の黒曜石の瞳は、これからの彼女との未来を静かに見据えている。



---

本日、『黒曜石の瞳が見つめた小柄で可憐な異邦の女』を公開しました。

ギルヴァント視点で、ヨウコの秘密を知る衝撃の展開をお届けします。

異世界から来たヨウコと帝国皇子の関係が、ついに大きく動き始めました。

ぜひご一読ください!

引き続き応援よろしくお願いいたします。

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