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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

謝罪しに来いやぁぁ!!部長「滋賀の名産地ってなんだ?」

作者: 孤独

『ここに偉いの連れて来て俺に謝罪しろーーー!!個人情報漏洩だろうがーーー!!』


そーいうクレームが来た。

そして、部長は尋ねた。


「滋賀にある名産地ってなんだ?」


滋賀まで行ってらっしゃーい。



◇         ◇



作者が配達の仕事をしているから、これだけは言えること。

ウチの会社はボロクソに言っていいけど、佐川さんとクロネコさんの事をボロクソに言うのは止めてくれ。

なんで?っていうと、


この2社に関しては、


差出様と受取様が、WINWINって表現にはなりますが。お互いの関係性がしっかりされているってのが、多いからです。


差出様はこの商品をお届けしたい。受取様はこの商品を受取たい。そーいう関係性ができているからこそ、この2社にボロクソ言う方は、ぶっちゃけウチにもボロクソ言ってるもんです。ホントに差出様も発送したくねぇなぁー、受取様もこれは受取たくねぇなーってモノを、配らなきゃいけないのはすっげー面倒です。良いお客様の基準ってそこで決まってます。


「このクレームさぁ。絶対にクロネコや佐川、AMAZONなんかじゃ起きない案件だよなぁ~」


木下配達員も、……こんなに大事になったのは、自分の配達歴の中でもなかなかないことだ。

結論から言えば


「我々が悪いかと?(自分の班じゃないんだけど)」

「それはそうだが。こっちも基本動作してねぇし……でも、あんまりだと思うぞ、さね

「仕事ってのは理不尽・想定外の連続ですよ。可能な限り、それらを排除していきましょうよ」


最終的に荷物を届けちまったのは、我々なので。

7割はこっちが悪いのは事実で、それで……直接謝罪しに来いって、どデカいクレームを差出様と受取様から言われたのは、初です。

ただなんで7割?っていう表現になるかって言うと


「大事な荷物の住所間違えてんの、あいつ等なんだよなぁ……」



そもそも7割まで行ってしまったのは、大事なお荷物が……”記載された住所に正当に配達されて、開封されてしまった”という理由である。この開封という状態が非常にマズくて、正当住所にその受取人がいないのなら、差出人様に戻す処理が”基本”は正当なんですよね。それが開封されてると、不可能なんですよね。開封されてなきゃ、テキトーに誤魔化せたんですが。

そもそも、”荷物に記載された住所に正当に配達されて”誤配開封になっているのも、変な言い方ではありますが。


マンションの部屋番号は確かに存在します。

ただ、実際の受取人の部屋番号じゃないって……事です。

差出様も受取様も間違えていて、……配達する我々も気付かずに、やっちまったよって話に過ぎない。


便利な世の中って面倒なものだ。何事も上手く行けばいいんだけど


「中身もそうなんですが、荷物を開封されるとホントに大変なんですよね。謝罪からなにまで……」


こーいうことはこちらもないように努力はしたいのですが。今回のクレームの場合、荷物の住所……もとい部屋番号を間違えている荷物なんで。そこまでいく~?って、配達してる側からすれば、……第三者のお客様目線でも、それは配達員が悪いのか?って思う方もいてくれるかもしれません。

ただ、配達前に居住確認をするってのは、基本動作に入るのと。憶測だろうで配達をしないということ。分からなければ持ち戻る。電話番号があるなら電話して確認する。部屋番号や住所が間違えている場合は、宅配BOXや置き配は使わない。……今回のケースでは、宅配BOXがあるマンションだったので、宅配BOXにぶちこんだのもかなり-ポイントなんですよね。

それはそれとして、


「マジで部長。滋賀まで謝罪しに行くの?」


マジで直接謝罪しに行ったそうです。

今回のは、意味あんの?


「観光もしてくるそうですよ」



◇        ◇


「ただいま~」


部長、帰ってくる。


「お土産買って来たから、食べてから残業つけろよ~」


直接謝罪の方は済んだらしい。

いちお、こっちの言い訳も言ってきたそうだ。

旧住所に荷物は発送するな。部屋番号を間違えるな。住所はしっかり書けよって。


再配達やらで大変と騒がれている前に、ここらへんの徹底を願うばかりです。

年末年始で自分もしくじりもしたんですが……。ぶっちゃけ、お客様にキレたいんですけど。クソが。


それはそうと。

再配達云々より、住所をちゃんと書いて欲しいって思います。今回、題材にした話も、元を辿れば、受取人様と差出人様が双方で部屋番号を間違えているから、こっちもミスしたんですよね。現場猫案件ですが。

荷物の転送関連って簡単だろう!ってお客様が仰る方いるんですけど、すっごく手間が掛かって、人の手がいくつも入るので、このサービスは金にならないし負担がかかるし、維持に金がかかるっていう。配達の闇深い感じです。


一昨日なんか、劇場のチケットのお荷物が旧住所側に発送されてるんですよね……。転送処理があるからまだ良かったんですが、配達員側はすっげー迷惑なんですよね。転送処理を考慮すると、正当の受取先に届くまで日数もかかりますし、これを誤配すると、大きなクレームになるので、確認が過剰になって業務が遅くなるんで。集合ポストに名前を書いてないのって当たり前なんで、投函されても文句言わないでくださいよって、こっちも言いたいくらいです。

クロネコや佐川にはそーいう縛りが比較的ないですからね。


それから転送処理って期間が決められているので、期間過ぎてたら諦めてくださいよ。ホント!!





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