前へ目次 次へ PR 26/30 (三)-5 「俺は……、自分でも何がやりたいのかわからない」 少しの沈黙の後、「そっか」と呟いて翔太は笑った。 「何がおかしいんだよ」 「ううん、ゴメン。だって加島君、全然自分の事、話してくれなかったじゃん。でも今初めて話してくれた。それがなんか嬉しくってさ」 「そうか」 拓弥はグラスの水を飲み干して、テレビの前のローテーブルの前に置いた。 「ねえ、加島君は、今後どうしたいの?」 どうしたいのか……。それは拓弥自身にもわからなかった。 (続く)