コラッツ予想(16)ちょっと余談
一般の証明は、入力と出力と関係式のうち、2つが解っており、残りひとつを推論するものである。しかし、数学の証明は3つとも解っているものを扱う。では、なにを求めるのかというと、検証方法を説明するのである。
数学での未解決問題とは、内容は正しそうだが確認ができないものである。確認方法を示すことが、証明なのである。
では、証明の検証とは何なのかといえば、それは検証方法に論理的な問題はないかを確認すること。
一般人がよく証明したと言うのは、現象をより具体的に説明しただけであって、問題の置き換えということが多い。
もっとも、これは必要な作業ではある。現象を深く理解することが、証明への第一歩だからだ。
で、現象を解説しただけで検証して欲しいというのは、証明を丸投げしていることに等しい。
証明する術がないというのは、検証できる理論がないという意味である。技術的な証明というのは、総当りのようなことをして、理解しないで行なう検証である。