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愚痴をこぼしたいみのり  作者: みのり


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5/8【日記】

 こんにちは、みのりです。


 今日で10日、誰も見てないけどここまで頑張れました。

 何て言うか……全然反響ないけど充実しています。

 毎日やることがあるって、こんなにハリ? が出るんですね。


 今まであまり意識していませんでしたが、向いているのかもしれません。

 毎日続ける日課的な事が……。


 思い起こせば、私は日記が好きでした。

 小学生の頃、夏休みに毎日日記を書いていました。


 切っ掛けは小学一年生の、日記を書くという課題です。

 私は、毎朝起床してすぐに書いていました。

 昨日の事を思い出して書く感じです。

 普通は、一日が終わってあったことを書くと思うのですが……。


 家族旅行に行く時も、日記は持って行きました。

 夏休みの初日から、二学期の朝まで毎日日記を書いていました。

 毎朝起きてすぐに机に向って、日記を書いてからトイレに行っていました。

 毎日の起床の儀式になっていたんですね。

 私にとって日記は、「夏休みになったら毎日書くもの」だったんです。


 中学に入ると、毎日先生に提出する連絡帳を書く事になったんですよね。

 皆さんの学校では、連絡帳システム、ありましたか?

 毎日朝の会で先生に提出して、帰りの会で返却されるノートです。

 次の日の連絡や時間割などを書き込むのですが、そこに日記欄がありました。


 私はこれが…苦手でした。

 小学校時代、起床時に前日の事を思い出して仕上げる日記に慣れていたから。

 日記欄は3行ほどのスペースで、あまり長く書けなかったんです。

 私は何でもない出来事を長々と書くのが好きだったので難しくて。


 あと、地味に先生から返信が来るのが嫌でした。

 何て言うか、生活をのぞかれている感じが嫌だったんです。

 見たよという証拠をわざわざ残すのが、反応されるのが不愉快?

 今にして思えば、生徒がどんな毎日を送っているのかチェックをしていただけなんでしょうけど。


 たまに先生がランダムに生徒の日記を読みあげるのも本当に嫌でした。

 アニメ映画を家族で見に行ったことを書いたら発表されて……。

 一部の女子からオタク扱いされて、すごく肩身が狭かったです。


 中学校の三年間で、すっかり日記を書くことが嫌いになってしまったんです。


 高校の頃は、電車通学の待ち時間を利用してTwitterをやっていました。

 日記というより、目についたものについてつぶやくような緩い感じです。

 私という個人を出さずに、思ったことを気軽につぶやくのは楽しかったです。

 自分という人間を特定されないからか、反応があると嬉しかったです。

 変に気を使って返事をしなくてもいいので楽でした。


 でも、妹に垢バレして全部消しました。

 彼氏のことをいじられて、すごくショックで……。


 今、動画を作ることで、自分の人生を振り返ることができています。

 毎日自分のルーツを探っているような、満足感があります。


 私がここまでネガティブになってしまった理由が、どんどん明かされて行く予感がする。

 誰も見てくれていない、でも動画を作ることに意義はあると思っています。

 他人のために用意した、ごく普通の当たり障りのないアラサー女性である私。

 醜いネガティブな本性を包み隠さず公開する事にハマるとは思いませんでした。

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