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第1話 婚姻白紙

わたくしは、アーディア王国の第一王女・レイナ。18歳。わたくしの日課といえば、朝起きて、身支度を整えたら朝食を食べ、昼は散歩したり、読書をしたり。時折、城下の町にもお出かけして、いろんなものを買い物したり。


わたしには、妹と弟 がいる。妹は、私もかつて通っていた貴族学院に通う生徒だ。貴族学院とは、王族・貴族の子弟が入学する12年制の学校のことだ。ちなみに、わたしはこの間卒業したばかりだ。 弟は、ゆくゆくは彼がお父様の跡を継いで、王位を継承することになっている。 妹は10年生、弟は6年生だ。


わたくしは、もうすぐゴドウィン王国の第一王子であるゴドリック様のもとへ嫁ぐことになっている。と、噂をすれば、窓の外からゴドウィン王国の紋章を掲げた馬車が玄関にやってきたのが見えた。婚姻の支度のことで、なにかあるのかしら。


二刻ふたときほどたったかしら。

わたしは、お父様とお母様に呼ばれて、国王夫妻の寝室へと参内しました。

「こんにちは、お父様。お母様。ご機嫌はいかがですか。」

と言ったものの、父と母の様子が変だ。明らかに陰鬱そうな顔をしている。

「な、なにがあったのですか。」

場の雰囲気にいたたまれなくなったレイナは、思わず2人に声をかける。


「わたしから話そう。」父が重い口を開いた。この父は、教皇側と皇帝側で争った先の大乱で、教皇側として武功を挙げ、アーディアを公国から王国へとのし上げた人物である。

「つい、さっき。ゴドウィンから知らせが来た。ゴドウィン王子・ゴドリックとレイナとの婚姻を破棄するとのことだ。」


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