自己流赤飯の作り方~炊飯器で作る赤飯
皆さんは、赤飯を作った事はあるでしょうか。
赤飯は、よく祝い事に出てきますね。
若い頃の自分は、赤飯を炊く事なんて無かったのですが、2013年に亡くなった祖母がよく美味しい赤飯を作ってくれました。
それ以外だと、赤飯といえばレトルトの物しか食べた事はありませんでした。
祖母の作る赤飯は、親戚の間でも美味しいと評判でしたが、生前に作り方を教わる事は叶いませんでした。
それで、自分なりに祖母の作った赤飯と、近い味の物が出来ないかと試行錯誤してみました。
最初は、小豆の煮汁を配合しないで濃いまま炊飯器に入れしまい、もち米が真っ赤かになってしまいました。
食べてみると、色さえ気にしなければ味はまあまあでしたが、赤色が濃すぎて失敗しました。
次に赤飯を炊いた時は、水を多めにしたら小豆の煮汁が少なすぎて、白っぽくなってしまいました。
味は悪くないのですが、祖母の作る赤飯の色には遠い物でした。
赤飯を何度か作っていると、小豆の煮汁の割合が分かったのですが、小豆の固さを調整するのが難しいのです。
小豆を水に浸けるといっても、季節によって水温も違うし、いろいろあるレシピ通りの時間で浸けてもカッチカチの時があります。
あれこれと課題があったものの、何とか祖母が作っていた赤飯と近い味になったので、ここに紹介致します。
それでは、自己流赤飯の説明に入りますね。
材料は、もち米3合と、ささげまたは小豆150~200グラムのみになります。
※もち米と白米を混ぜて使用してはいけません。
混ぜるとモチモチ感がかなり減少しますので…。
〔1〕ささげまたは小豆(以下小豆に統一)を上記の分量で水に浸します。
水に浸す時間は、小豆を指先で潰して簡単に潰れるまでです。
時間にして、少なくても半日以上は掛かります。
目安は、小豆が水を含んで膨張する迄です。
小豆が膨張すると皮の色が変わります。
皮の色が変わったら、小豆は指で潰れます(#1)。
その状態で、すぐに調理に入るのが理想です。
それ以上小豆を水に浸けると、炊いた時に崩れやすくなってしまいます。
古い小豆は、1日以上水に浸ける事もざらにあります。
ここで、なかなか小豆が柔らかくならないからといって、焦って煮てはいけません。
煮たからといって小豆が柔らかくなる訳ではないので、小豆が台無しになります。
(#1)の状態になるまで、ただ只管待つのです。
(最長で2日待った事もありました)
[2]柔らかくなった小豆を片手鍋で煮ます。
煮たった時に、表面の灰汁を丹念に取ります。
そして、煮汁が黒っぽくなったら、小豆と煮汁を濾して分けます(煮汁1)。
濾した小豆を片手鍋に戻し、水を入れて煮込みます。
沸騰したら火を止めて、小豆と煮汁を濾して分けます(煮汁2)。
計量カップを使って、(煮汁1)と(煮汁2)を2:1の割合で配合します(#2)。
(煮汁1を煮汁2より多目に配分します)
(米を3合分炊く水量が必要なので、配合したものを少し余分に作っておきます)
(配合した煮汁は、ぬるくなるまで冷まします)
[3]もち米3合を、ざっと2回研ぎます。
(もち米を研がずに使うと、赤飯全体が鈍った味になります)
研いだもち米3合に、先ほどの濾した小豆を入れます(#3)。
[4]そこに配合した煮汁(#2)を、白米を3合で炊くのと同じ分量をお釜の中に注ぎます(#4)。
(おこわの水の分量ではなく、白米の水の分量です)
[5]炊く前の赤飯の具材(#4)をお釜に入れたら、すぐに炊飯器のスイッチを入れずに、そのまま1時間置いておきます。
(1時間位してもち米が煮汁を吸ってふっくらとしてきたら、そこでやっと炊飯器のスイッチを入れます)
因みに、炊く種類は白米の時と同じモードで炊きます。
もち米に煮汁を吸わせる事によって、赤飯の仕上がりがもっちりツヤツヤになるのです。
あとは炊けるのを待つだけです。
最後に、ごま塩も忘れずに。
ごま塩にも拘るなら、塩と黒ごまを5:5でよく混ぜて、スプーンで掬って少しずつかけるといいでしょう。
(塩と黒ごまは小さいお椀に入れて、混ぜながら少しずつかけないと、塩があまりかかりません)
(市販のごま塩だと塩の量が多いので、少なめにかけるのがお勧めです)
このレシピは3合分なのでご家族がいる方にはいいと思います。
自己流レシピなので、お口に合うかどうかまでは分かりませんが…。
基本、待ちばかりの赤飯のレシピですが、市販のレトルト赤飯と食べ比べてみると、この待ちの長さの意味が分かると思います。
試行錯誤していた時は、赤飯は奥が深いなと思いました。
地方によっては甘い赤飯や、甘納豆入りの物もあるそうです。
自分は、甘い赤飯は食べた事がありませんが、機会があれば食べてみたいですね。
いかがだったでしょうか?
自己流の赤飯のレシピは、以上になります。
ご拝読誠にありがとうございました。