使命と義務
――リスト。
申し訳無さそうな声が頭に響いて、オレはぎりっと唇を噛み締めた。用件を訊ねる必要もない。
「くそ」
小さな声で悪態づいて、オレは窓の外へと目を向ける。
湾を隔てた向こう側に、ぼんやりと建物が連なる影が浮かんでいた。
すぐそこなのに……と、悔しさと焦りに拳に力が入った。
ケットによれば、間違いなく『気配』はあちら側から感じられるらしい。あちら側——トーキョー湾に浮かんだ孤島のようなその街は、お台場スラムと呼ばれている、とドライバーが教えてくれた。急いであちら側に行きたい、と伝えると、ドライバーはあからさまに顔をしかめた。
――あそこは、観光地じゃあないんですよ、お客さん。わたしらも近づきません。
ドライバーはそう言ってしぶっていたが、オレのDNAの『説得』に逆らえるはずも無く、嫌々ながらも了解してくれた。それでも、お台場スラムへ向かっているはずのタクシーはさっきからぐるりと湾を回っているだけ。まさか、オレの神の力を跳ね返すほど、あそこには行きたくないのだろうか――そうとも思ったのだが……聞けば、どうやら、とある橋を渡らなければ、向こう側には行けないらしい。遠回りをしているのではなく、その橋に向かっているだけのようだ。つまり、これがあちら側への最短距離。湾を泳いで真っ直ぐ横切れてしまえたら……なんてことを考えてしまう。冷静になれ、と自分を諌めた。急がば回れ、だ。
「苛立ってるね、マルドゥク」
ふと、眠たそうな声がした。ちらりと横目で見ると、人一人分開けて隣に座る男が、膝に乗せたシャム猫を暢気に撫でている。
「神の子は苛立ってもいけないの?」とウィットの利いた嫌味で返したつもりだったが、
「間に合わなかったから?」
「!」
テニスコートぎりぎりに落としたボールをスマッシュで返されたような気分だった。
「君の天使も感じたんだろう。兄さんの天使と、アトラハシスの天使が接触したこと」
こいつは……とオレは浮かべたうすら笑みを消し去った。目は半開きで、今にも睡魔に負けそうな顔しているくせに、言葉だけは鋭く核心を突いてくるんだよね。
そりゃ、ユリィも知ってて当然か。――ちらりとユリィの膝元に座るシャム猫を見やると、とんがった耳を水平に倒して、憐れむような目でオレを見上げていた。
他人の天使に同情されるとはね。マルドゥクの王失格だな。
「なあ、ユリィ」この際だ。今までずっと気になっていたことを訊ねてみることにした。「お前の兄――ニヌルタの王は何を考えているんだ?」
ユリィはシャム猫を撫でる手をぴたりと止めた。その中指で、まるで地球をはめ込んだかのような蒼い石がキラリと輝いた。
「いくら、人を滅ぼすのが使命だといっても、アトラハシスを皆殺しにする必要はなかったはずだ。アトラハシスはいわば『裁き』の監督役。『災いの人形』を『収穫の日』まで安全に保管するのが彼らの役目。アトラハシスの王に遣える天使――バールだって、オレたち神の一族には手出しできない。ニヌルタが恐れることなど何もなかったはずだ」
無意識に、問いつめるオレの声には力が入っていた。責めるような、それでいて、救いを求めるようなすがる声に変わっていた。
「必死だね、マルドゥク」嫌みなほどに冷静な声で言って、ユリィは茶色い瞳をぎょろりとこちらに向けた。「まるで、自分は悪くない、と言い聞かせる子供みたいだ」
「……!」
全てを見透かすような瞳に捉えられ、オレは言葉を失い固まった。
「あの日……」とユリィは視線を己の天使に戻す。だが、その瞳は天使ではなく、どこか別の——思考の海の底でも覗いているようだった。「『パンドラの箱』が開かれた日、確かに、兄さんは使命を逸脱するような行動を取った。でも、それは兄さんだけじゃない」
オレはぎくりとしてしまった。
ユリィの発言が示唆することをすぐに悟ったのだ。
「君の言う通り、アトラハシスは『災いの人形』を『収穫の日』まで安全に保管するのが役目。そして、そんなアトラハシスを護るのが君たちマルドゥクの役目だ。
『パンドラの箱』が開かれる日時は、ニヌルタにもマルドゥクにも前もって神託で伝えられていたはずだ。マルドゥクとニヌルタは揃って『パンドラの箱』が開かれる場に立ち会うのがしきたりだったから。——なのに、なぜ、先代マルドゥクの王はアトラハシスの神殿に居なかった?」
耳を塞いで逃げ出せたらどれだけ良かったことか……。
オレは答えを拒むように、ユリィから視線を逸らしていた。
――リスト。
今にも泣きそうな天使の声が頭に響いた。
いいんだ、ケット。慰めないでいい。これは、リチャードから受け継いだオレの罪。背負う覚悟はできてるんだ。王としての使命と、この命とともに……。
「君を責めるつもりはないよ」ユリィは弁解でもするかのように、遠慮がちに付け加えた。「兄さんをかばう気もない。兄さんは赦されないことをしたと思っている。ただ、君の言い方がまるで八つ当たりをしているみたいだったから、気になった」
八つ当たり、か。いつもぼけっとしているくせに、こういうときに限って鋭いことを言ってくれちゃうんだよね。
オレは自嘲混じりに苦笑していた。
「ねぇ、マルドゥク。アトラハシスのことになると、君はどうも目の色が変わる。それは、マルドゥクとしての使命感から? それとも……」
「義務だ」とオレは考えるよりも先に答えていた。「マルドゥクとか、使命とか、そういうんじゃない。これは、義務なんだ」
「義務、か。神の子らしからぬ言葉だね」
「確かに……」
ふっと鼻で笑っていた。
窓の外、湾の向こうに見える街を見つめて、オレは独り言のようにつぶやいた。
「どうあがいても、オレはクローンでしかないのかもな」
結局、オレを突き動かしてきたのは、神から授かった有り難い使命なんかじゃなく……クローンとしての義務だけだったような気がしていた。
思い返せば、いつだって感じていたのは自分という存在への罪悪感で、求めていたのはその贖罪だった。
* * *
相変わらず、アトラハシスは何も言わない。外套の陰に潜む唇はじっと閉じられて、身動き一つせずに佇んでいる。
沈黙が続くにつれて、私の頭を踏みつけるニヌルタの足の力が増していく。彼の苛立ちと比例するかのように……。
それでなくても、ニヌルタはすぐに癇癪を起こす。このままでは、アトラハシスの身が危ない。『パンドラ』と『パンドラの箱』を手に入れるためには彼は手段を選ばない。『裁き』のしきたりや掟といったものは彼の前には無意味だ、とこれまでの行動ではっきりしている。
どうして……と、私は歪む視界の中で、すがるようにアトラハシスを見つめていた。どうして、タールの前に、その無防備な姿を晒してしまったのか。これまで通り、身を隠していてくださればよかったのに。
「アトラハシス!」果たして、沈黙を破ったのは、ニヌルタでもなく、アトラハシスでもなかった。「ニヌルタの王の問いが聞こえなかったか?」
それは、幼くも凛々しい声だった。ニヌルタの守護天使、レッキだ。
私以上にニヌルタの性格を熟知している彼のこと。そろそろ、彼の堪忍袋の緒が切れるころだと悟って、その前に手を打つことにしたのだろう。レッキも、ニヌルタが理性を失って暴走することを危惧しているのかも……そんな気がした。
「この娘は、ナンシェ・アブキール。君の一族が守護神として崇めてきたエンキの末裔、マルドゥクの娘だ。見殺しにするようなことはあるまいな!? ならば、ニヌルタの王の言うことを素直に聞き、『パンドラの箱』と『パンドラ』を渡すことだ」
すぐ傍らから、ひしひしとプレッシャーのようなものが伝わってくる。ずんと空気が伸しかかってくるような重苦しさ。ケットさまと同じで、見た目は子供そのものなのに……エンリルの細胞で創られた天使なのだ、と思い知らされる。
そんな天使の脅しとも取れる催促を受けても、アトラハシスは依然として無言だった。
悩んでいる……? そうだよね。即決できるわけがない。太古から、アトラハシスは我がマルドゥクの一族に遣え、『パンドラの箱』を管理してきた。マルドゥクか『パンドラの箱』か選べ、なんて無理な話。
私はぎりっと唇を噛み締めて、爪に小石が入り込むのも構わず地面を引っ掻いていた。
ニヌルタに利用され、アトラハシスの足を引っ張っている。マルドゥクの女として、これ以上の恥辱はない。
ふいに、彫刻のように佇んでいたアトラハシスに動きがあった。ふっと唇が緩み——彼は微笑んだ。
「なんだか、がっかりですわ」そして聞こえてきたのは、艶っぽい声だった。「今度のニヌルタの王は女性の扱いがお上手でないようで」
「!」
その瞬間、ぞわっと背筋に悪寒が走った。空気が一瞬にして張りつめて、気温が急激に下がったような寒気が襲う。この感じ……ケットさまや、レッキが現れるときのそれと一緒だ。つまり、天使――!
アトラハシスの背後から、すっと姿を現したのはすらりと背の高い女性だった。
艶やかな肌はアトラハシスと同じく浅黒く、微笑む唇は熟した果実のように赤く潤っている。その瞳は不気味なほどに赤々と輝き、見つめていると業火を前にしているかのような気分になる。一束一束が生きているかのようにゆらゆらと揺れるドレッドロックス。ふっくらとした豊満な胸と、きゅっと引き締まった腰回りをビキニのように覆う麻布。惜しみなくあらわにした肢体は長くしなやかで、一目見た男を虜にしてしまうだろう、と思った。
私は息を呑んで、彼女に見入っていた。
彼女の纏う魅惑的な雰囲気は、妖艶という言葉がまさに当てはまる。
「お初にお目にかかります」彼女はアトラハシスの前に出て、胸の前に手を置き、ペコリとお辞儀をして見せた。「アサルルヒに遣わされしアトラハシスの天使、バールと申します」
彼女がアトラハシスの天使?
私は啞然としてしまった。
ケットさまやレッキしか天使を見たことのない私には衝撃的だった。見た目も能力も天使によって違う、と聞かされてはいたけど……。
「これはこれは……」クツクツとニヌルタの笑う声が落ちてきた。「噂に違わぬお美しさだ。このチビとは大違いだな」
「チビってなんだよ、タール!?」
後ろでバタバタと地団駄を踏むのが聞こえてきた。
「お久しぶりですわね、エンリルの天使様。ええっと……インティさま、でしたっけ。何百年ぶりかしら。相変わらず、お可愛くていらっしゃるわ」
「インティじゃない、今の名はレッキ」と答えるレッキの声は不機嫌そうだった。頬を膨らますケットさまのお顔が頭に浮かんだ。「で、なに? お前が交渉役になるの?」
「わたくしじゃご不満でしょうか?」
「アトラハシスはだんまりなわけ? いくら敵対する立場にあるといっても、神々の王たるエンリルさまの末裔に対して失礼だよ」
「失礼いたしましたわ、レッキ様」長い爪を口許に当て、バールはクスクスと微笑んだ。「我が主は、人付き合いというものが少々苦手でして」
「はあ?」
ニヌルタとレッキは声を合わせて呆れたような声を漏らした。私を踏みつけるニヌルタの足からも力が抜けていた。それほど、バールの発言が意外だったのだろう。
かく言う私も面食らっていた。
人付き合いが苦手って……人類の王が?
「バール」と、低く落ち着いた声が潮風の中に紛れ込む。「冗談はそこまでで結構です。話を進めてください」
「はいはい。分かっておりますわ。わたくしにお任せください」
今の、アトラハシスの声? ハッとして視線をやったときには、アトラハシスの唇はすでに閉じられていた。
どうして、顔を見せてくれないんだろう。護身のためかな。まさか、本当に人付き合いが苦手ってわけはないよね。アトラハシスといえば、エンキ様に『最高の賢者』とまで讃えられたルルの子孫。きっと何か意図があって、顔を隠し、黙っているんだ。
「さて、本題に入りましょう」
長い睫毛の下で紅い瞳をぎらりと光らせ、バールは怪しく笑んだ。
「ニヌルタの王のおっしゃる通り、『パンドラの箱』も『お人形』もわたくしたちが預かっております。来たる日まで、安全なところに隠してありますわ」
ぎくりとした。あっさりそんなことを明かすなんて。まさか、バールを呼び出したのは、渡すつもりで……!?
「バール!」と思わず叫んだ私の頭を、ニヌルタはこれまで以上に思いっきり踏みつけた。「あぐっ……!?」
「話が早いね。さあ、渡してもらおうか」
「もちろん、お渡ししますわ」そこまで言って、バールはきっと鋭い眼差しを浮かべた。「『収穫の日』に、ですが」
「『収穫の日』……だと!?」
どういうこと?
踏みつけられている痛みも忘れ、私は目を見開いた。
「『収穫の日』、『パンドラの箱』……いえ、『テマエの実』はニヌルタの王にお渡しいたします。『お人形』もそのときに」
「話が分かってないな! オレは今、渡せ、と言っているんだ。じゃないと、マルドゥクの女は——」
「マルドゥクの女がどうなろうと、我が主には関係のないことですわ」
「!?」
一瞬、バールがなんと言ったのか、理解できなかった。
「おい……脅しじゃねぇぞ?」と確認するニヌルタの声からも動揺が感じられる。「本当に、この女を……」
「どうぞ、お好きにしてくださいませ。そこのマルドゥクの女がいようがいまいが、こちらの条件は変わりません。――『収穫の日』に、『テマエの実』と『お人形』をお渡しいたします。それまで、大人しくお待ちください」
「大人しく、だと……!?」
「よもや、わたくしたちが、その娘を助けに来たとでも勘違いされていたのかしら? 残念ですけれど、大間違いですわ。わたくしたちの目的は、最初から、ニヌルタの王であるあなたと手を組むこと」
「手を組む?」ハッとニヌルタは鼻で笑った。「オレとアトラハシスがか?」
どうなってるの? 何を言っているの? 私がどうなろうと、どうでもいい? 『収穫の日』に『テマエの実』も『パンドラ』も渡す? ニヌルタと手を組む?
まるで、逆じゃない。アトラハシスの使命は、私たちマルドゥク一族に仕え、ルルをエンリルの『裁き』から護ることのはず。
「信用できない」冷静な声で口を挟んだのは、レッキだった。「お前たちの狙いはなに? まるで、ルルを滅ぼそうとしているみたいに聞こえるよ」
「あら」とバールは悩ましげに小首を傾げた。「それ以外にどう聞こえました?」
さあっと血の気が引くのを感じた。悪い夢を見ているようだった。この二ヶ月ずっと、私は悪い夢の中に囚われていただけなんじゃないか、とさえ思い始めていた。それくらい、信じられなかった。これが現実とは思えなかった。
「はは」ふいに、ニヌルタが乾いた笑いを零す。「こりゃ傑作だ。己の神を見限り、己の一族を葬った者と手を組むってのか、アトラハシス!?」
「どういうことなの、アトラハシス? レッキには理解できない!」
ニヌルタとは違い、背後でレッキは取り乱した声を上げている。
「なんだよ、レッキ。ムキになって。いいじゃねぇか、心変わりしたっつーんだから。ま、オレとしては今すぐ『箱』も『人形』も欲しいところだが……」
「なんで、そんなに暢気なの、タール? こんなの裏があるとしか思えない!」
「裏なんてありませんってば」
「お前には聞いていないよ、バール! 答えて、アトラハシス」
レッキはよほど気が立っているようだ。そのオーラは廃墟全体を包み込み、空気を重たくしていた。漂う緊張感がピリピリと痛いほどに肌に伝わってくる。まるで静電気。ちょっとでも動けば火花でも散りそうだ。
天使として、使命からこれほどまでに背こうとするルルが赦せないのかもしれない。――その気持ちは、私も同じ。エンキ様を裏切るなんて……まして、己が護るべきルルを見捨てようなんて……。
「なぜです」胸の奥でうずまく困惑は、か細い声となって唇からこぼれ出ていた。「なぜですか、アトラハシス?」
私を見つめるバールの燃え盛るような紅い瞳が、今だけはなぜか冷たく見えた。
「分からないのですか、マルドゥクの子。あなたがたが――」
言いかけたバールの肩をつかむ手があった。バールは驚いた表情で後ろを振り返る。
「フォックス?」
戸惑いもあらわにバールが零したその言葉に、私はハッとした。
フォックス――それが、アトラハシスの名前?
バールにこくりと頷き、アトラハシスはすっと前に出てきた。潮風にはためく外套の下で、唇がふっと開く。そして、あの穏やかで抑揚のない声が流れてきた。
「初めまして。わたしがフォックス・エン・アトラハシス。挨拶もなしに失礼いたしました」
二十代……くらいだろうか。その声には落ち着きがあって、でも、ニヌルタよりもずっと若々しい。
「やっと、喋ったか」ニヌルタはさっそく蔑むような声色で言う。「オレにビビって声も出せないかと思ってたが」
「確かに。声も出せませんでした」
「へえ、素直だねぇ」
バールが傍らで不安そうに見守る中、アトラハシスはその薄い唇にうすら笑みを浮かべた。
「あなた方に呆れ返って、ね。実にくだらなく醜くて、会話をすることすら憚られました」
「アトラハシス!」と叱責の声を上げるレッキを「落ち着け」とニヌルタが諌める。
「立派に育ったみたいだなぁ、アトラハシス――いや、フォックス、だったか。しとめ損ねたことをずっと悔やんでいたが、いい結果になったみたいだ」
その言葉に、アトラハシスは笑みを浮かべた唇をぴくりとも動かさない。
信じられなかった。
なんとも思わないの? 自分の一族を皆、この人に奪われたというのに。本気でニヌルタと手を組もうというの? それとも、微笑んでいるのは唇だけ? 外套の下には別の表情が浮かんでいるの?
分からない。アトラハシスが何を考えているのか。自分はどうするべきなのか。何を信じればいいのか。もう何もかも分からない。
「手を組むかどうかはまだ置いといて……一つだけ、いいか。フォックス」改まって、ニヌルタは脅すような色を含んだ声で訊ねた。「オレはどうでもいいんだが……レッキも、マルドゥクのお嬢様も、どうしても気になるみたいなんでな。答えてやってくれや」
「なぜ、わたしがあなたに味方しようというのか——ですね?」
「分かってんじゃないか。人付き合いが苦手ってわけじゃなさそうだな」
ニヌルタの軽口も、唇に浮かべた微笑で受け流し、アトラハシスははっきりと答えた。
「わたしはただ、カヤ――パンドラを愛しているだけです。神やルルよりも。そして、こんな世界よりもずっと……」
ちょっと長くなってしまいました。ケータイでご覧の方、申し訳ありません。
次話からまた和幸側に戻ります。