さっき夜道を歩いてたら『ま』が落ちてた
※実話です。
まずはこのタイトルが微妙に盛られていることを謝りたい。真面目なことをいうと、本当はさっきではなく昨日の19時頃の話だ。まあ臨場感を出したかったし帰宅してから色々やることがあったので仕方ない。
全くもってあとはタイトル通りである。『ま』が夜道に落ちていたのだ。まっさらなA4くらいの紙に印刷されていた一文字だけの『ま』が。
「…………………。『ま』?」
まじまじと見てから、思わずそう呟いてしまった私だ。
周りには『ま』以外何も落ちていなかったのだが、少し離れたところにコンビニがあった。まあまあ距離はあるが、もしかしたらあのコンビニの壁に何かを張り出していて、『ま』だけが風に流されてきたのかも? ……待って、何回見てもコンビニの外壁には何も貼られてないんだけど。マジか。摩訶不思議。『ま』、お前どこからやって来たのよ。
『ま』は案外強く生きていけそうだった。護られていたのだ、ツルツルなコーティングで。
『ま』一文字の可能性って割と無限大だと思う。まんじゅうが好きなお年寄りは多いと思うし、マジ卍(死語?)とか言って数年前の若者たちの会話の中にまで溶けこめるではないか。孫からおじいちゃんおばあちゃんにまで世代を超えて、もしかしたら割と無意識のうちに愛されているのかもしれない。
……『ま』、だからお前はきっと何者にでもなれるよと私は謎のエールを送っていた。
毎日通る道に『ま』はへばりついていたので、果たして明日はどうなっているのか確かめたい。まっ先に拾ってあげなくてごめんな、『ま』。迷子なのは可哀想だけど、飼い主が分からなかったんだよ…………。
真夜中に何を書いているのだろうか私は……