表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
結び  作者: 凛太郎
2/7

新学期(すみれ視点)


朝起きて、カレンダーで日付けを確認すると入学式から1週間も経っている。


何はともあれ、今日は記念すべき初登校だ。


リビングでは、母が朝からお酒を飲んでいる。

去年のクリスマスに父が不倫をしていたことを近所のママ友から聞いてしまったらしい。

私が私立聖女子学院に合格すれば少しは元気になるかと思ったがいっこうに乱れた生活のままだ。

それどころか今朝はお酒の量が増えていた気がする。


朝食は食パンを食べ、お昼用に菓子パンをカバンに入れる。


そして、きっちりとブレザーの第1ボタンを留め、まだ慣れないネクタイも頑張って結び、スカートも膝丈で調節する。


「よしっ!」


新しい制服を着るとやっぱりテンションは上がる。


「行ってきます。」


やはり、母から返事はなかったがもう慣れた。


通学路を歩いていると前に女の子の2人組がいる。ネクタイの色から同じ学年だとわかる。

後ろを歩いていると、自然に2人の会話が耳に入ってくる。


「そう言えば、高入生の清水 すみれさん、高校入学式の日に事故にあってからずっと入院しているらしいですよ。」


「まだ学校に来ていないのですか…戻ってきた時に授業についていけるか不安でしょうね…。」


目の前で自分のことが話されているのは不思議な気分だ。

きっとクラスでも話題になっているのだろう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ