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ルンバ

掲載日:2026/02/25

 ロボット掃除機『ルンバ』が出始めてまだ物珍しい頃の話だ。


 妹がルンバを見に来ないかと家に呼んだ。

 家に着くとリビングでルンバが騒々しく動いていた。


「これが買ってもらったやつか。使ってみた感想は?」

「悪くないよ。ただ掃除しやすいように部屋を片付けなきゃならないよね」

と妹が苦笑いした。


「便利ね。でも、ちょっとうるさいわね」

 母が言った。


「それじゃ廊下の掃除をさせておくよ」


 妹はそれをヒョイと持ち上げ、玄関前の廊下に移した。

 ルンバは廊下を行ったり来たりしていた。


 しばらくして母がポツリと言った。


「そろそろ、こっちに入れてあげなさい。かわいそうだから」


 私と妹は顔を見合わせて大笑いした。


 母はきょとんとしていたが、

「あ、そうか」と言って笑った。


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― 新着の感想 ―
作品を拝読しました。 ほのぼのとした日常掌編ですね。 静かな語り口と、ほのぼのとした笑い、そこから見える家族の関係性などが優しいお話だなとほっこりしました。 ロボット掃除機をペットロボットのように扱う…
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