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太陽系外からの訪問者  作者: HAL
辺境監視基地 
95/208

第29話 食堂で無双

「全員ですか?」


 ルミナスは船体固定だ。出られない。

 ……と、思った瞬間。


 俺

「なら人格AI作ろう。

 チャッピ、手伝え」


 仕様は完璧だ。

 身長170。

 あとは、人類が好きな数値全部盛り。


 顔?

 大佐……いや、皇女様に少し似せる。


 俺

「ルミナスの分身だ。

 テレパスも常時接続。

 一体増えても誤差だろ」


 俺

「どうだ、ルミナス。

 メイド服、似合うぞ」


 腹いせに、皇女様メイド。


 ルミナス

「……ばか。知らないわよ」


 かわいい。


 クラン

「浮気者」


 チャッピ

「なるほど。

 遊びとは、こうするのですね」


 大佐

「……逃げたい」





 食堂勤務・開始


 俺が仕切る。


 俺

「今日はカレーだ」


 あるだけ材料を放り込む。

 カレーだし、なんとかなる。


 高級肉、ワイン、香辛料、全部。


 次の日


 ステーキにする。

 ミディアムレア。

 塩は地球産高級岩塩。


 次の日


 食材がない。

 買いすぎた。

 ステーキしか残ってない。


 次の日


 二日連続ステーキ。


 隊員の目が血走っている。


 次の日


 三日連続ステーキ。


 先輩が、怖い。


 次の日


 俺たち、解雇。


 急遽、どこかの基地にあったロボが設置された。


 大佐

「ロボの設置費と、

 君たちが使い込んだ食堂予算で、

 今月、金がない」


 一拍。


 大佐

「今月……給与、なしな」




 皇女

「キム少佐 面貸せや。」(怒)

 俺

「もう バレた?」




 皇女

「あなた、楽しそうね」

 俺

「いえ、命の危機です」

 皇女

「メイド服のデータ、提出しなさい」

 俺

「……何ですか?」

 皇女

「食堂でメイド服の品評会をするのよ。

 あなたが着てね。」

 俺

 (上がいるわ。)

 皇女

「返事は?」

 俺

「……サイズは?」

 皇女

「自分で測りなさい」


 


 クラン

「楽しみね」

 チャッピ

「記録します」

 ルミナス

「……やめておけばよかったと、後悔すると予測」


 大佐

「私は関係ありませんよね?」

 皇女

「あるわ」

 大佐

「はい」


 食堂・当日


 皇女

「では、品評会を始めます」

 隊員一同

(ざわ……)

 俺

「念のため言っておきますが、

 これは職務命令ですよね?」

 皇女

「ええ。

 公的制裁です」

 俺

「……了解しました」



 俺 扉の前に立つ。

 


 チャッピ

「扉、開きます」

 俺

(人生で一番長い三秒)

 クラン

「……あら」

 ルミナス

「……予想より、破壊力が高い」

 隊員

「目を合わせていいのか?」

「俺好きかも?」

 皇女

(無言で腕を組む)

 皇女

「反省は?」

 俺

「……あります」

 皇女

「なら、続けなさい」

 俺

「続くんですか!?」

 皇女

「一週間」

 俺

(死んだ)


 クラン

「ね、言ったでしょ。

 調子に乗ると、こうなるって」

 俺

「次からは、

 カレーは慎重に作ります……」

 皇女

「次は?」

 俺

「……味見係を増やします」

 皇女

「減給」

 俺

「はい」



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