第27話 勘違い
博士
「特別なことが全て、次元が関係しているとして、一般化されて
常識になったから、全てまとめてしまうのが問題なんだよ。
事象は、充分な検証で考えないといけないよ。」
俺
「はい、安全に考えたが、それが、危険であるとは、
最近、こんなことが多いですよ。
落ち込みますね。さすがに。」
博士
「だから、ダメではないよ。
安全である点は、考慮されているし、
やったことは、正しい行動である。
土台が間違っただけだから。
正しい知識と、常識を同じに見ては、
間違えることを学んだら、直せば良い。
世の中の常識は、論理がおかしいからね。」
俺は、博士に愚痴をいって、慰めてもらう構図です。
なぜかわからんが、この人には愚痴を言える。
ああそうか、父を思い出すからだ。
チャッピ
「まもなく、指定の次元(並行宇宙)に到着です。」
ルミナス
「場所は、特定できませんが、以前と同じ手順です。」
クラン
「本当に大丈夫?
わたし、怖いわ。」
博士
「記録は全てとっている、最悪、我々が消えても、
データだけは、我々の宇宙へ帰るはずだから、安心していい。」
博士、わかっていないな。
クランは自分が死ぬ事が怖いのだよ。
やはり、常識外の人だった。
真理の前には、自分はどうでもいい、俺たちも。
瑣末な事。
クラン(おかしいよ)
俺(諦めろ)
俺を見るな。
博士
「では、観測装置を船外へ飛ばしてくれ。」
チャッピ
「了解。飛ばしました。」
博士
モニタを眺めて、また百面相です。
「これは、神のいたずらか?
こんなに簡単にできているとは、宇宙は広大だが、
並行宇宙へ行くことが、これからは普通になるのか?
まさに、素人のまぐれあたり。
我々では、思いつかないな。
さて、観測装置は、次元保護ははずした。
だが、 破壊はされない。
異論はないね。
クランの見ている世界を人の目と同じに扱おうとしたから、
生まれた発想、いやーー 実に面白いね。
僕の仮説だがね、
次元は、並行宇宙の境界に存在しているのではないか?
クランは境界に住む生物ではないかとね。
並行宇宙は、水と油の例え通り 混ざらない。
次元はその境界線だよ。
ここが100層というなら、並行宇宙の100番目だよ。
観測装置は、時空も時間も、物質も存在しているし、
なんら、我々の宇宙と変わらないと示している。
次元断層は、次元の中で、物質を解放するから、原子崩壊が起きた。
だから、短時間であるが、
並行宇宙の水と油のはずの空間に通り道ができる。
しかし、宇宙の理により、修復される。
君たちは、次元を通ることで並行宇宙への道を開いた。
あまりに、危険であるな。
アンタッチャブル。 まさにその通りだ。」




