第08章 家族
この物語は、我々の世界とよく似た、別の世界の話である。
「疲れた。」家に着いて、車から降り、思わず声がでた。
地球とか、異星人とか、どうでもいい。
家族をどう守ればいんだ?
答えのない質問を呪詛の如く、叩きつける。
ここまでの道のりほぼ記憶がない。
玄関のドアを開ける。
いつものようにくつろぐ家族。
「おかえりなさい」
「ただいま。」
「あら、声に元気がないわね、どうしたの?」
「そうだね、話が壮大すぎて、ついていけなかったよ。」笑
「どんな話なの、壮大ってなあに?」
「ほら吹きじゃなぞ、
まず、ここで話すことは、家族だけ、
以外は話してはダメだ、いいか!」
「約束する、早く聞かせて。」
「1、地球は国家を無くして、連邦にする。
今の方達では、地球の変化についていけないから、
AIで作業効率をあげる。
彼らは本気で考えている。
(隠す気もなしだし、政府では相手にならないから、変えるだろうな)
2、異星人との交渉窓口で地球の代表にパパが指名された。
現状を理解していることと、
ご先祖様からの家訓が気にいったらしい。
辞退はしたよ。
一市民に代表はむりだろ。
それに、遊べなくかりそうだし。笑
(この役目は、あいつが一番だろ、俺じゃない。すまんな。)
3、最後に、家族の今後で、かなり騒がしくなるらしい。
マスコミからの強い取材で、今までも、大変だったろう。
だが、この先さらに激化すると言われたよ。
自分の出した大学時代の論文に基づいた、
・宇宙の構造と生命の役割の仮説
・時空間の重力井戸を使用した重力エンジンの理論設計
・空間の次元多層による、ワープエンジン理論の設計
を 異星人が評価しているらしい。
現実に、作られているらしい。
異星人側から技術交流の申し出は受けているが、返事はしていない。
(あっちが出したら、どうしょうもないよ、絡めてとはうまいね。)
4、最後に、相手側から僕の名前がでていて、
政府もその方向であるらしい。
明日には、正式に連絡が来るはず。
で、アメリカの企業連合体で仕事をするために、
みんなでいかないか?
牧場は、友人に貸し出すよ。
騒動が終わったら、帰るところだからね。
(これが、一番守れそうだし。)
どう?
」
「ん! ん! ん? ん? 」
「半分しかわかんなかった」
「アメリカはいつ行くの?」
「まだ、家族と話し合ってからとしか返事していない。」
「貴方、行くのでしょ。
みんな着いていくわ。
ね、そうでしょ。「はい」「うん」 置いていかないでね。」
「ありがとう。 連絡するわ。」
3ヶ月後アメリカへ。
その夜
「話がある。」
「待っていたわ。」
「とんでもない話だから、
ゆっくり気を落ち着けて、(自分にいいきかせる)」
「 君の先祖はみんな短命らしいね。
原因は、その血筋にあるらしい。
陰陽師の末裔でもあるらしい。
呪いと祟りとか、異形の妖に狙われているらしい。
彼らは、多層次元生物と呼んでいる。
君の両親の交通事故もこれが絡んでいるそうだ。
今も、危険なレベルであり、血筋の子供達も危ないそうだ。
僕は、守りたい。
でも、手段がわからない。
彼らも、分かり出したばかりであるが、
僕よりはるかに、守る技術はあるから、
かれらに保護を依頼するつもりだ。」
「...... いつかこんな日が来るとわかっていたわ。
見つかったのね。
父も母も日本から逃げて、ここに来たのだけど、
お札はうちにたくさんあったし、呪文も教えてもらった。
自分を隠す、守り(式神)もあるわ。
いまもつけている。
このネックレス。
腕には数珠。
子供達にも、つけさせている。
逃げるしかなかったの、父さん母さん、
やっと、道が開いたわ。 ありがとう。」泣
彼女の口から、日本を出た理由を聞かされた。
彼女が生まれた時、お祖父様が、その魂の大きさに驚いたらしい。
「わしの後はこの子だ。この子は世界を宇宙を変えるだろう。」
「今から、術式を行う。 」
生まれたばかりの赤子を抱いて、
屋敷の、奥、宮殿に2人ではいると、内から鍵をかけた。
父が取り戻そうと叔父様を抑えるが、
あっけなく吹き飛ばされた。
およそ人間のレベルではなかった。
中から聞こえる、不思議な音色の言霊が
1時間ばかり続き、止まる。
扉が開いた。
父が入ると、お祖父様はすでに亡くなっていた。
赤子は、光、額に何らかの印が見えていたが、
光が消えると印も消えた。
そして、お祖父様の元に、書き置きが。
「強大な妖がおる。
わしでは太刀打ちできなんだ。
日本をでろ。
はるか南の大陸へいけ。」




