第06話 視察
ここ1ヶ月 騒がしい。
隊の食堂 朝食のテーブルのあちらこちらから、睨まれる、妬まれる。
そして、
「4回目な!」
「おれ、5回目だぜ!」
何、自慢し合っているのだ、そのチリチリ頭で。
「いい、肩こりが治ったぜ。」
「俺、最近頭が冴えてよ。」
喧嘩より面白い遊びを見つけた子供(悪ガキ)がそこにいる。
「おれ、10回目な!!」わー、番長がいたわ。
流石に、聞いてるだけ下向いていたんだが、我慢できなかった。
その声は、先輩。
チリチリ頭が、今も、チリチリ、バチバチと余韻を残している。
「何やっているんですか。」
「おう、1ヶ月で何回触れれるかの賭けをしているのだ。
俺が総取りよ。ニコ」
「大丈夫だ、今日は休養日だぜ。あと1回はいける。」
「先輩、焦点あっていませんよ。医者へ行ってください。」
みんな、娯楽がないのね。
これが最大の娯楽です。
司令官
「........」
苦々しく、俺を睨む。
任務に支障がなければ、個人の時間をどうこう言いません。
ここは、辺境。
中央の規定は当てはめたら文句がでる。
軍人とは........ 何て訓示垂れても、現実が地獄だから、
こんなイベントは滅多にない娯楽です。
俺
「なあ、クラン。
お前に責任はないけど、あと、20日間は狙われるぞ。」
クラン
「先輩なら、どこでも触って構いませんよ。」
胸を上げて見せつける。
俺
「ああは、なりたくない。」
クラン
「ビリビリみんな好きですよね。
隊の方8割は制覇しましたから、あと2割でフルコンプリートです。
そうすると、私の掛け金が10倍になって戻ってきますから。
あ、兵卒だけですよ。士官は除外です。
ビリビリだけど、さ わ る ぅ ん? 」と甘い声で誘惑する。
俺
唾を飲み込みながら、先輩の怖い顔を思い出しながら耐えた。
俺のドストライクから、この声で誘惑される。
夢にどれだけ出てきたことか。
心臓が2倍のドラムを打ち鳴らす。
耐えろーー俺。
「やめろ。 やめてください。 お願いしますよ。」泣
後輩に懇願する日々があと20あるわけだ、耐えれる気がしない。
10日で8割玉砕。最強兵器じゃん。
司令官
通達
「1週間後、皇女一行と、司令長官がお見えになる。
現地視察だ。
心して、任務に支障がない様に。
それから、身だしなみは、その日までには正しておく様に。
わかったな。」
なんか、怒りがこもっていないか?
俺
「...... 1週間後、司令長官 」そこしか頭に入らない。
「...... 1週間後、司令長官 」どうするよ。
あいつが来る。
クランを見て、誤魔化せる気がしない。
あいつより、色気増し増しのこいつ。
顔は似ているレベルだし、いいか。
あははは 薄い笑で誤魔化す。




