第05章 太陽系転移巨大ゲート網
絶対防衛圏・最終実装
基本思想
攻撃を受けない。
破壊しない。
ただ、宇宙から退場させる。
この文明は、迎撃よりも、破壊よりも、
「存在位置を書き換える」ことを選んだ。
太陽系転移ゲートの正体
名称(正式)
SGN(Stellar Gate Network)
恒星規模転移ゲート網
太陽を中心にした多層リング構造
常時展開はせず、必要時に瞬時生成
空間・次元・エネルギーを同時に扱う
ゲートは「門」ではない
空間そのものを折り畳む操作
配置構造(軍事的完成形)
中央制御核
カリスト中央AI
月行政府の承認レイヤ
太陽ダイソン・エネルギー直結
ゲート発生ノード
領域役割
太陽近傍超大型ゲート生成
木星圏即応ゲート主力
土星圏軍事展開ゲート
天王星・海王星辺境迎撃ゲート
冥王星最終排除ゲート
→ 辺境から中央まで、軍事展開は即時
軍事運用
① 艦隊展開
艦隊は移動しない
ゲートが艦隊の前に開く
出撃=瞬時
② 彗星・隕石攻撃対応
軌道検知
接触前にゲート展開
彗星そのものを別宇宙座標へ転送
太陽系は何も受けていない
迎撃音も、爆発も存在しない
「最初から来なかった」ことになる
③ 高速物理兵器
レールガン
光速近接弾
物質ビーム
→ 衝突点にゲートを開き、弾道の出口を宇宙へ変更
次元・異常攻撃への対応
次元断層攻撃
空間の裂け目
現実侵食型兵器
対応
断層発生点に位相同期ゲート
断層ごと別位相へ排出
太陽系の時空は無傷
異空間侵入
精神生命体の実体化
位相重なり侵攻
対応
エウロパ封印層が先行検知
ゲートを「逆向き」に開く
侵入前の存在状態へ強制送還
なぜ「ほぼ全物理攻撃が無効」なのか
理由は単純
防御壁ではない
装甲でもない
迎撃でもない
攻撃が成立する前提条件
(接触・位置・存在)を消している
敵から見れば:
・攻撃は命中した
・だが結果が存在しない
・理由が観測できない
→ 理解不能=戦意崩壊
このゲート網には、三つの制限がある。
① 意志を持つ存在は選別が必要
民間人誤転送防止
精神生命体との干渉問題
② 多用すると宇宙から注目される
ゲート開放は宇宙規模の歪み
乱用=高位存在の介入リスク
③ ゲートを開く判断は「文明の意思」
皇女
月行政府
中央AI
→ 誰か一人では決められない
宇宙史的意味
この瞬間から、太陽系はこう分類される。
空間支配文明
戦争のルールそのものが変わる。
「撃つ」文明は旧世代
「当たらせない」文明が次の段階
結語(記録文)
太陽系は、宇宙に宣言した。
我々は、破壊によって守らない。
我々は、奪うことで勝たない。
宇宙を傷つけない方法で、宇宙を守る。
それが、絶対防衛圏の完成だった。




