第34章 多次元生物(思考戦)
この物語は、我々の世界とよく似た、別の世界の話である。
多次元生物との最後の戦い(思考戦)
精神生命体になれない多次元生物( 食らうもの)
目的は、あらゆる生命体の思考を全て取り込み、
宇宙の最終進化形態(ワン 1体)となること。
自分で想像せず、取り込む。効率だけの存在。
元々は、普通の知的生命体であった。
ある時から自分で考えるより取り込んだほうが簡単と、
効率がいいと、思考しだした。
間違った進化。
弱い仲間を取り込み、効率よく強者(知識)になって、
淘汰されてゆく、最後の戦いでワンとなる。
宇宙の全知識を取り込んだ覇王となった。
全てを効率よくとりこむ。
この宇宙は制覇した。
次は、次の宇宙へ行こう。
俺:
奴は放置できない。
宇宙すべてを無にしてしまう。
多種多様な価値がこの宇宙を彩る。
これこそが、価値なのだ。
無くせない、宝なのだ。
奴とは一度であった。
強烈な意識であり、恐怖である、
悪の概念がそのまま具現化した存在と認識した。
奴は、強烈な意識を隠そうともしない。
・宇宙で唯一の存在であることを目的としている
多層次元生物は最終へ向けて、
同族の吸収(知能戦争)をし、ワン(1)となった。
ここから、奴は宇宙の全知識を喰らい尽くすだろう。
迎え打つことは、高度な精神と知識がないと無理で、
宇宙の生命体は99%が消滅するだろう。
よって、こちらから、向かう。
奴は、物質では破壊できない。
が、奴の行動原理がこちらの武器になる。
宇宙の端
此処は、銀河外の何もない空間で時空の制限もあいまいな場所だ。
精神生命体に依頼し、ここへきた。
彼らに、アクセスするのは、脳を極限まで集中し、呼び出す。
いることは、わかっている。
多層次元のさらに高次元にアクセスする。
彼らは、俺の依頼を難なく受けてくれた。
瞬間、俺は 身一つ 裸 宇宙の端にいる
意識はある、体も感じる。
呼吸も、体温も、心音も感じない。 止まった?
苦しくもない。
精神生命体:
「お前があいつを呼び出し、どうなるかを見届けよう」
「お前は、死んでもいないし、人間でもある。」
「これは、試験だ。」
意識の中の声が消えた。
戦い
念じる、思考を高める、彼を呼ぶ。
高い思考は美味しい餌だ。
彼が、この空間に満ちている、感覚でわかる。
俺の周りのバリヤーが攻撃を受けている。
精神生命体が時間を作ってくれた。
思考と思考の戦いだ。
思考を投げる。
強烈な意志と知力を乗せて。
お前は、宇宙の全知識を得た。
お前は、その知識をどうすのだ?
(お前を食らうまで、その概念を食う)
お前は、一人で宇宙にいるだけの生物になるのが目的だろ。
(そうだ、俺は覇王だ。)
お前は、他種族と価値観の違いから論争と紛争と種の
絶滅にまでいく、愚かな行為もしないし、できない。
(必要ない)
お前は、愚かな種族より、劣る存在になることを恐れ、
全てを喰らえば、覇王となり、唯一無二の存在であろうとする。
(恐れとはなんだ?)
お前は、わかっていない、唯一無二とは、
比較して認知される概念だ。
(….)認知に気づき論理を再構築中
お前は、宇宙の一人という概念が、すでに、
他種族を認めている矛盾がわかっていない。
(….)矛盾に気づき論理を再構築中
お前は、全てを手に入れてなお、何も手にしていないことに、
気がついているが、認めていない。
(….)得た知識がつながらないことに気づき論理を再構築中
焦りが 黒の中に多種多様な色が浮かび始めている
お前は、宇宙を手にして、その手には、何もない。
( 手にしていない? )思考中
黒の中に多種多様な色が明確になっていく
お前は、魂も食らったが、魂は、知識ではない。
多層次元の意識である、生物のお前には、
多層次元の表層まではたどり着いたが、魂の格にはとどかない。
お前の魂は、物質の檻から逃れられない。
食らった魂が、お前を閉じ込めているからだ。
( 認めるしかない。)
黒の中に多種多様な色が飛び出そうなほど蠢いている
お前は、たったひとりで、宇宙に漂い、王様になったつもり、
笑わせる、
王とは誰もが認めるから王なのだよ、お前に誰がいる?
(….苦しい。)
原初の価値観が構築した価値観を破壊しだす。
お前は、お前の思考と価値観は、物質世界でも破城しているし、
多層次元の高位層の魂の格としても、低俗で、価値なしなのだよ。
(….苦しい。苦しい。)
論理が破壊されてゆく。
おれの思考が、彼の深淵なる本能へ食い込んでゆく、
自分の価値観が原初の本能と矛盾し、価値観が崩れてゆく、
取り込んだ知識では、原初の本能に勝てない。
自分で作らない、考えない、知識は本能に勝てない。
価値観がくずれてゆく。
彼が彼である価値が、すでに矛盾して、崩壊してゆく。
知識も、魂も、飛び出してゆく。
彼は、自分がわからなくなった。
価値がない。
全ての行為が価値がない。
なにも手にしていない。
そう、知識も思考も他人のもの、自分はなにもない。
かれから、黒から 飛び出す 色(魂、知識)色、色
空間に満ちては、ひろがり、消えてゆく。
あるべき場所へと消えてゆく。
爆発、知識と魂の爆発。
彼は彼らに分裂した。
彼らは、魂も、価値も 個であり、綺麗だった、
此処にいる俺だけははわかる。
色で満たされている。
美しい空間。
多様であることがキラキラした宇宙を作る。
彼らも、認識した、この空間の美しさを認識し、涙する。
こんなに美しいものを俺たちは捨てていたのか?
魂の慟哭、懺悔、感動、多種多様な感情が溢れている。
これ以上の思考は必要ない。
彼らは、はじめに戻った。
また、やり直せばいい。
脅威は去った。
「聞こえるか、帰るぞ。」
「お前は、試験に合格した。
これからどうする?
我々は、お前を求めてこの世界を作った。
お前は、この世界の管理者となり、
我々は、さらなる高位層へ旅立ちたい。」
「俺は、人間でありたい、家族を愛している。
輪廻の部品でいいよ。」
「しかし、試験が通るような輩で、人間をやれるのか?
この後も、後遺症は出るぞ。
次元を飛び越したり、時間を超えたり。
色々とな。」
「まあ、後遺症は自分で制御できるでしょ。
いいさ。なんとかなるでしょ。
それより、彼らの後のことを頼みたい。」
「なんだ?」
「彼らを宇宙の管理者にしてくれないか?
彼らを見ればわかるだろう。
もう脅威ではないし。
多層次元も見えているし、移動もできる
彼らほど、ふさわしい種族はいないとおもう、どうだろう?」
「ふむ、.....確かに....論理に矛盾はない。
失敗から学んだから、彼らに任せてもいいか。」
「おい、お前たちは、宇宙の中の些細なトゲにすぎんよ。
この若造にやり込められるほど、幼稚でもあるが、
若造の推薦だ、
これから宇宙の管理者として、公平に管理するか?」
「私が、代表してお答えします。
私たちは間違っていました。
物質にとらわれて、結局その牢獄で自分を壊した。
もう間違いはしません。
物質を超える存在へ魂の格をあげるのが私たちの目的です。
そして、宇宙にいる他種族たちの、成長をみまもり、
管理者となる種族が育つように管理します。」
色彩溢れる空間は、トゲトゲしさもなく、ただただ綺麗だった。
「じゃ、みんなまるくおさまったので、かえります。」




