表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
太陽系外からの訪問者  作者: HAL
偽装商船団
196/208

第73話 戦闘

 第3倉庫の前に転移してきた。


 ドア前にいるが、ガキーン、とか凄い音がする。


 俺たちも、完全防御の装備だ。


「ルミナス、奴らの配置を全員へ流せ。」


「投影完了」



「 奥1人 が 隊長だな。 

 その前に 両サイド二人 護衛だな。


 ドアの前三人で破壊活動。


 後ろに三人交代要員か。


 あと一人は、ブラスターで 狙い撃ちか。」


 あと8分で壁は壊れる。


「 司令官は俺が、対応する。


 護衛は、チャッピ 2人 片付けろ。


 狙撃兵は クラン 電撃で


 壁の六人は ドラゴンの練習台だな。


 ルミナス、危なくなったら、四人は片付けろ。


 あとは、ドラゴンが片付けろ。


 ドンパチしたかっただろ、念願かなったな。 」


「8秒後転移する。

 7 6 5 4 3 2 1

 転移

 」


 視界が歪み、戻る。

 慣れるようで慣れない感覚だ。


 俺

(隊長さん、降参してくださいね。)

 ブラスターを背中に当てる。


 クランの電撃が狙撃兵に飛んでいく。

 チャッピの体術で2名が失神する。


 敵

(俺が死んでも、降参はしない。)


 俺

(そうですか。 では 死んでください。)


 ブラスターが火を噴く。麻痺だけど、痛いよ。


 ドラゴン 2マンセルで1名を相手にしている。

 訓練で、逃げを徹底したから、大剣を交わしながら、

 背中へダメージ、視覚の外からダメージ。

 卑怯上等、戦闘なんだから、カッコいいのはいらない。

 勝てばなんでもありだよ。


 あとは、ルミナスが暇だーーーと目で訴えるから。

 参戦許可した、四人相手に無双だ。大剣を大剣で受ける。

 いつの間に作ったの?

 カッコいいからコピーした。 そうですか。


 ドラゴン 3分で2人を片付けた。


「ルミナス、遊びは終わりだ、さっさと片付けろ。」


「了解」


「今宵の剣は血に飢えておりますわ。

 ルミナス烈風斬撃。」


 あれ、 異世界の 風刃 だよな。 

 四人が同時に受けて、綺麗に ルミナスの周りから花が開く如く倒れた。

 いたそうだな。

 服切れてるし。


「ルミナス、しんでないよな?」


「さあどうでしょう? 

 初めて使った技ですから

 ....

 心臓は動いているようですよ。

 」


 ドラゴンメンバー

 唖然・呆然

 剣神が此処にいたとキラキラの目で見ている。



 静寂が戻る。


 第3倉庫に残ったのは、床に転がる十名と、

 風が抜けたあとのような空気だけだ。


 チャッピ

「生命反応、全員生存。重傷者なし。……正確には、精神的重傷者多数ですが」


 クラン

「そりゃそうよ。

 剣で風が飛んでくるなんて、教範に載ってないもの」


 ドラゴンたちは、まだルミナスを見ている。

 畏怖と尊敬と、あと少しの恐怖。


 俺

「……ルミナス。

 次からは、威力を三割落とせ。

 敵が死ななくても、味方の心臓に悪い」


 ルミナス

「善処しますわ。

 でも」


 彼女は、血一滴ついていない剣を、くるりと一回転させて納める。


「本気で斬る相手は、久しぶりでしたもの。

 楽しかったのも、事実です」


 ドラゴンの一人が、ゴクリと喉を鳴らした。


「……あの、教官。

 あれ、正式な戦技ですか?」


 俺

「違う。

 見たら忘れろ。

 再現しようとしたら、骨が足りない」


 全員、即座に理解した顔になる。


 チャッピ

「司令。敵隊長、意識回復の兆候あり」


 俺は、床に転がる隊長の前にしゃがみ込む。


 俺

(聞こえるか。

 君たちは強かった。

 だが)


 ブーツの先で、彼の剣を軽く蹴る。


(場所と相手が悪かった)


 隊長は、かすかに笑った。


(……なるほど。

 あんたたちが海賊なら、

 この銀河は、もう終わりだな)


 俺は、隊長の脳に直接、俺たちの言語を刻み込んだ

 いわゆる教育だ。

 こんな事もできてしまう自分が怖い。

 隊長の顔が驚愕でゆれていた。


 俺

「安心しろ。

 俺たちは、秩序側の海賊だ」


 チャッピ

「敵艦、完全沈黙。

 航行不能。

 救助信号を出すか、放置するか、選択を」


 俺は一瞬、考える。


 そして、言った。


「救助信号は出せ。

 座標は一時間後に通知。

 それまでに」


 視線を、床の十人に落とす。


「この船で、

 自分たちが何をしたか、

 ゆっくり考えさせろ」


 ルミナスが、楽しそうに微笑む。


「次は、どこの海賊になりますの?」


 俺

「さあな。

 だが」


 カブトの警告灯が、一瞬だけ赤く点滅する。


 チャッピ

「未登録の観測反応。

 この戦闘、誰かに 見られて います」


 俺は、無意識に笑っていた。


「……いいね。

 噂は、派手な方が広がる」


 海賊討伐イベント。

 どうやら

 第一幕は、終わっただけらしい。



 海賊ではないことがわかった。

 軍属であること。役割と指揮命令が的確だ。

 命が軽いこと。

 過信がある種族であること。

 相手の船に乗り込むのは、勝てる見込みがあると判断したようだが?

 無理だろ、大剣で壊せばいいとか。

 力任せすぎて、脳筋か? 

 こいつらだけかもしれないが。

 ブラスターを突きつけても微動だにしない、胆力があること。

 服は海賊ぽいが挙動と戦闘は兵器というより、

 個人の能力で戦闘するレベルと判断される。

 近代の兵器としての訓練を受けていない人だ。

 言い訳もしないし、無駄な声も出さない。


 はっきり言って、兵器も我々の範疇内であり、

 戦闘力はバカみたいに高いが、戦術戦略思想は欠如している。

 敵としては、もう見切ったレべルだ。


 王様と貴族階級の強権政治体制が浮かぶ。

 この銀河は、強いものが主人だ。

 そのまま、俺つえーで此処まで出てきたのかな?


 それで、弱い奴は、殺していいとか。

 臣民は相当しいたげられているだろうな。

 ぶち殺してやろうか。


 ……思考が、静かに冷えていく。


 俺は、床に転がる兵士たちを見下ろしながら、確信していた。


 こいつらは、使われている側だ。


 チャッピ

「分析、同意します。

 個体戦闘能力は極めて高い。

 しかし、戦域制御・撤退判断・損耗管理の思想が存在しません」


 クラン

「つまりさ、

 強い奴を前に出して、死ぬまで殴らせるタイプの軍よね。

 貴族のおもちゃ」


 ルミナスは、倒れた隊長の前にしゃがみ、少しだけ首を傾げた。


「命を賭けることに、疑問を持たない目。

 誇りはあるけれど、選択肢が与えられていない目ですわ」


 俺の中で、怒りが刃になる前に、形を変え始めていた。


 俺

「……殺すのは簡単だ。

 だが、それは向こうの王様が一番喜ぶ」


 隊長が、かすかに目を開ける。


 隊長

「……笑わせる。

 俺たちは、負けた。

 それで終わりだ」


 俺は、彼の視線を真正面から受け止める。


 俺

「違う。

 ここからが、始まりだ」


 チャッピ

「司令。

 彼らの装備、識別完了。

 国家規格ではなく、家紋規格。

 私兵です」


 やっぱりな。


 俺

「なあ、隊長。

 君たちの主は」


 隊長は、少しだけ笑った。


「……強い。

 それだけだ」


 その瞬間、俺の中で結論が落ちた。


 俺

「よし。

 殺さない」


 ドラゴンたちが、ざわっとする。


「司令!?」


 俺

「代わりに

 帰してやる」


 クラン

「え、優しすぎない?」


 俺

「いいや。

 一番残酷だ」


 ルミナスが、察したように微笑む。


「負けた事実と

 それでも生きてしまった現実を持ち帰らせるのですね」


 俺

「そうだ。

 そして」


 隊長の耳元で、静かに言う。


「次に来る時は、考えて来い。

 剣の強さじゃない。

 世界の見方をな」


 隊長の目に、初めて揺らぎが走った。


 チャッピ

「救助信号、発信準備完了。

 座標遅延、一時間」


 俺

「十分だ」


 カブトの外で、星が静かに流れていく。


 この銀河は、

 強い者が主人かもしれない。


 だが

 強さの定義を、

 俺たちが書き換えてやる。


 俺

「さて……王様の番だな」 

 お前が 裸の王様だと思い知らせてやるよ。


 殿下・大佐

( 次は、艦隊戦になりそうです。

 こいつらは、命令に従った兵隊です。

 生きて返す事で、相手が理解するとはおもいませんが、

 強烈な警告であると信じています。

 )


 俺

 「10名はそのまま、船に転移させる。 

  救援が後30分で信号がでる。

  では、さらば。

  生きてたら、また会おう。

  罪は生きて帰る事だ。

  」


 10名は転移で消えた。


 俺

 (クラン、次元に潜伏して、後をつけろ)

 クラン

 (だと思った。 貸しよ。)


 さあ、帰るぞ。

 金があるから、売って、ドラゴンの金を返して、残りは

 俺たちの小遣いだ。

 うしし。


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ