第67話 海賊の知り合い
俺
「なんで、お前が、海賊の頭なんだ?」
ケン・ツマン
「親父の跡目を継がないと、路頭に迷うからです。」
俺
「なんで、お前が、海賊の副頭なんだ?」
ジュト・レスリ
「主人を探したら、手短にこいつがいいと決めました。」
俺
「なんで、お前が、海賊の知恵袋なんだ?」
ミン・フェスク
「荒事は嫌いだし、俺しか計算出来る奴いないので。」
俺
「で、お前が、海賊の護衛なんだ。」
エド・ブザシ
「傭兵ですよ、商会頭の専属です。 」
俺は、銀河での海賊による、商船の殺戮事件を調べていたら、
ここに辿り着いた。
銀河商会 ギャラクシー・ドラゴン
ケン・ツマン COO(最高執行責任者)
ジュト・レスリ 法務
ミン・フェスク 経理
エド・ブザシ 護衛
こいつら、俺が鍛えた.....銀河商人の卒業生だった。
で、六人の内四人が海賊になっている。
ジュト・レスリ
「海賊じゃありませんて。
銀河級の商をしているだけですよ。」
最初は四人で火星と木星の商いをしていたが、
多種種族の農産物に目を付けて、
新鮮な農産物を買い、運ぶ銀河特急貨物を商売にした。
そして、これが、時流に乗り、
多種種族銀河と天の川銀河の転移ゲートにより
朝取れた立ての果物が、市場に並ぶようになる。
新鮮で、土で作られた、オーガニックで無農薬を謳い文句に、
リライフ社会の食事にも、革命を起こした。
フードプロセッサーで出来る食事は、文句はないが、
リライフ社会には、食事にも、原点回帰が起こり、
レストランは、こぞって、新鮮な農産物を買い求めた。
異星人100億、地球人70億、土星人 100億
が毎日の食事に求めるようになる。
有名星付きレストランが、多種種族の農産物を使った
新作フルコースを発表し、メディアの宣伝に乗り、ブーム到来。
多種種族銀河 ジャガイモ 1個 10円
銀河内運輸 2円
転移ゲート 10円
銀河内運輸 2円
原価 24円
利益 11円
販売 35円
天の川銀河 地球産無農薬 ジャガイモ 1個 60 円
輸入した方が安い。
無農薬で美味しいジャガイモは飛ぶように売れる。
多種種族銀河では、自然に生える農産物であり、原価0円を10円で
買ってくれるのだから、喜んで売り出す。
初めは、タダだったそうだが、マーズが行政を管轄してからは、
土地を貸すから、農産物を売る時の税金を徴収するとした。
土地代と税金で、連邦も収入を得るわけだ。
多種種族銀河も4000億の食事が他所の銀河へ流れ、
なくなるのは困るから、土地の輪作を行うことで、技術指導が入り、
管理される農業へ変貌してゆき、多種種族銀河の民も、真似て、
販売する会社を次々と立ち上げてゆく。
ここらも、マーズの手腕が生きている。
話を戻すが、
銀河商会 ギャラクシー・ドラゴン は、父親の会社で、
ケン・ツマンは、100代目らしい。
元は、ドラゴン商会で、裏の社会の元締めだったらしい。
所謂、社会の爪弾きが寄り集まって、運輸会社からだんだん大きくなる。
総合商社へレベルアップしたが、先の地球災害で会社としては、
廃業寸前だった。そこで、息子が父親の会社をM&Aしたという。
急激に商売が大きくなり、輸送ルートやら、商売ノウハウ等が、
不足していたので、ちょうど良い買い物だった。
銀河商会 ギャラクシー・ドラゴン
G年商 1000兆円 G営業利益 10兆円
子会社
銀河運輸
恒星運輸
金融銀行
電子商取引
資源調査
G人員 10億人 (国家以上だよ)
表向きは、銀河級の総合商社だが、実態は、高度な海賊だ。
元々、親父さんが、その方面で、昔の義理と人情の稼業だったらしい。
廃業すれば、元のヤクザになるから、最後は海賊になるしかない。
で、雇う代わりに、ヤクザをやめさせる予定だったが、
簡単に切り替わるはずもない。
裏の商売は、海賊ギルドだ。
銀河経済モデルの論文を参考にマーズが立ち上げた。
ーー論文の抜粋ーー
銀河文明の安定は、以下の四権力の分散に依存する。
1. 表の権力(連邦):航路、通信、法的枠組みといったインフラを維持する。
2. 商の権力(商人・ギルド):資源と需要を結び、経済を実際に流す。
3. 影の権力(護衛・ギルド):裏の連邦 商流の安全保障
4. 影の権力(海賊・ギルド):過剰統制や独占の抜け道として機能する。
本研究が示す銀河文明モデルにおいて、文明の存続を決定する要因は技術水準や武力ではなく、経済的流動性と権力分散の維持である。誰も一人勝ちせず、複数の勢力が少しずつ利益を取り合い、信用を媒介として経済を循環させる限り、文明は銀河を越えて拡張しても構造的に破綻しない。
ーー論文の抜粋終わりーー
論文の通りの事を実践していた。
俺
「このシステム、誰の入れ知恵だ?」
ケン・ツマン
「マーズ様に教えていただきました。
これで、海賊にならずにすみますし、
裏の権力を管理出来るメリットもあるし、
賢者には感謝しかありません。
先生にも、沢山ご指導いただいたのに、
違う道へ進んでしまって、申し訳ありません。」
俺
「いいさ、お前は、前からNo1だ。
どの道でも頂点に立つだろう。
だが、殺しだけはするなよ。
連邦がゲートを閉めれば、お前らのギルドも締る事になる。」
ケン・ツマン
「マーズ様にも、言われましたし、
今回の件では、家も、痛い目に遭いました。
あの、宇宙海賊は、我がギルドのものではありません。
存分に、〆てください。
貨物船を襲い、従業員10名が黄泉の国へ旅立ちました。
アイツらにも家族がいるのです。」
殺しをやる海賊は、どの銀河でも、容赦はしない。
俺
「 ああ、バカは消すしかない。
やるならやられる覚悟はあるだろうさ。」
クラン
「 お。キムの暗黒面が出てる。
これもいいわね。」
チャッピ
「人権を蹂躙したのですから、当然の反撃です。」
ルミナス
「海賊討伐。また、新しいイベントだわね。
冒険者で? 傭兵で?
海賊には、海賊で対応したらいいかもね。
海賊のルミナスよ、衣装考えなきゃ!。」
俺
「軍では、取り締まるだけだし、
冒険者、傭兵はギルドが入るから、足がつく。
ルミナスの案でいくか。」
ケン・ツマン
「 おー。あの神技が見れる。
俺も、参加したい。」
俺
「お前は、頭。
部下を信じて待つのが仕事だ。」
ケン・ツマン
「大丈夫です。
実務は、ジュト・レスリ と ミン・フェスクで回していますから、
俺は、暇なんですよ。
COOなんて、方向を決めるだけだし。
机での業務は腕が鈍るから、お願いしますよ。」
俺
「COOは舵取りだから、すごいのだろうが、
ま、お前のアイデアを具現化する奴らがいるからできる。
いい仲間だな。」
思案中
「海賊 対 海賊
ふむ。 海賊艦隊でボコるのもありか。
よし、合流はOKだ。
だが、情報が最優先だから、殺しは最後の最後だ。
この銀河で海賊する度胸は認めるが、無謀すぎる。
バックがいるかもしれない。
情報を取るのが最終目標だぞ。
ボコボコにしてやる。」




