第59話 新たな難民
いつも、朝イチで仕事をするのが、俺の日課だ。
午前で仕事、午後は、まったり街や周辺を散策(情報収集)。
3日後、いつものように、仕事を探しに、顔を出す。
待ち構える、男達。
同盟の長 ガル
「 待っていた。
すぐ、飛んでくれ。
難民が海賊に追われている。
時間がない。
」
「 なにを急に、さっぱり分かりませんが?」
「 お前、船持ちだろ。
お前のが最速だから、護衛は破格金貨10枚だ。」
「はい、喜んで。
早速戻ります。
詳細は船に送ってください。」
俺たちは、急ぎ、ボロ小屋の裏に置いている、船に乗り込む。
起動シーケンス規定通り進める。
焦りはしない、染みついた癖は、軍人である事を隠せない。
テト 人に変形し、艦のAIとコンタクトする。
「 受信完了、 座標セット。 発進OKだ。」
「じゃ出るか。」
両手両足で船を操作して、地上10mまで上がる。
フルスロットル。
なんで、自動にしないか?
これが、醍醐味だから。
思うように、反応する船との一体感は、小型艇の楽しみだよ。
最新の装備だ。
見た目はボロだが、中身は戦艦でも落とせる。
重力圏を抜け、デブリを掻い潜り、宇宙へでる。
「 テト、短距離ワープはできるか?」
「むちゃいうな。 少し待て。」
........
「航路計算完了 アイハブ」
「ユハブ」
「短距離ワープ 飛びます。」
瞬間に宇宙が歪む、そしてすぐに戻る。
「目標まで10分で着きます。」
「OK アイハブ」
「ユハブ」
俺は、目標座標へフルで飛ばす。
テト
「発見。 追われているな。海賊3隻」
俺
「 あの先頭の船を落とす。」
「 徹甲弾をレールガン装填。」
テト
「了解、 チャージ50%...... 充填完了 外すなよ。」
俺
「俺の腕を信用しろ。」
敵から、レーザー砲とミサイルが飛んできたが、当たらんよ。
この船は、瞬時に並行移動する。軌道にはいなくなる。
1000m・・・・・ 500m ・・・・100m
発射。
窓から相手の顔が見えたわ。
至近距離から放たれる、質量弾はどんな装甲もぶち破る。
高速の弾丸は、宇宙でも敵なし。
ただ、当てるのが接近しないと、躱される。
腕と度胸がないと使えない戦い方だ。
海賊が火を吹いて爆発する。
残りの2隻 反転離脱した。
バカではなかった。
通信して、確認する。
「海賊は逃げた。もう安全だ。」
「惑星までの護衛を頼みたい。」
「了解」
惑星の正規ルートに乗り、通常速度で2隻で進む。
2時間後、予定通り到着した。
「では、護衛任務を解除します。」
ここで、別れた。
俺たちは、いつものボロ小屋の裏に船を停める。
さて今回は、ボロ儲けだ。
当分、遊んで暮らせる。
チャッピ、クラン、ルミナス、怒るだろうな。
ここ結構楽しんでる。
俺、ここ好きだわ。
報告はすでに入っているだろうし、
それより、避難民船を襲う海賊が3隻が異常だ。
小屋に入り、最大監視を立ち上げる。
小屋の地下へ下り、上には、テトが俺のダミーになりすまし、
昼寝とする。
業務報告連絡
「 今日難民船が襲われた。海賊3隻。
なんか情報ないか?」
ルミナス
「 王宮が騒がしい。
私たちを探しているそうよ。
あと、逃した責任者を断罪するらしい。
王も宰相も誰かに被せるつもりです。
あの司令官は、身体検査しなかったから左遷されたし、
その部下も含めると1万人規模の移動になりそうよ。
」
俺
「貴族の派閥争いだろう。
利権の取り合いだ。
まともなやつもいるはずだがな。」
クラン
「次元は至って平和です。
退屈だから、私もそちらに行きたい。」
俺
「すまんが、船を隠せる能力はお前しかいない。
その船を取られたら、帰れないから、退屈でも辛抱して。」
クラン
「貸しがたまるわね。お返しはキムね。ハートマーク」
俺
「ご勘弁を。俺以外で。殿下に請求して。」
チャッピ
「 艦長だから、離れるわけにもいかないけど、
私も何もできないから、そちらに行きたいわ。
分身の術を覚えておくんだった。」
ルミナス
「 .... そうよね。
分身すれば、キムと楽しく、冒険者ごっこできるのね。
チャッピありがとう。」
クラン
「 ルミナスができて私にできないはずがない。
分身。
どうなかなかでしょ。
」
チャッピ
「 .... 絶対おぼえてやる。 覚えていなさい。」
ギロン 目が血走っていますよ。
俺
「俺の平和な冒険者生活が終わった。」
クラン
「大丈夫よ、私も小型艇で、単独登録するわ。
キム、勝負よ。」
ルミナス
「それ、私もやりたい。
最強の女冒険者、小型船で海賊をバッタバッタと撃ち落とす。
私の前に出るやつは、地獄へ落ちる。
名付けて、ヘルガールはどう?」
クラン
「 私は..... ハニーガールで。
冒険者の男性を悩殺するの。
楽しそう。」
俺
絵が浮かぶ、自由同盟で謝る俺。
「うちの若いもんがご迷惑をおかけしてすみません。」




