第51話 長老
「なんか 御用かね。」
光子種族 バザ・ムクレ
の紹介で、長老に会いに来た。
目的は、次元断層で飲まれた人々の救済
事前に話してあったはずだが?
バザ
「至高の御方、昨日話しましたよ。
今日お客様が来ると。
すみません、ボケている様で。」
至高
「ボケておらんわ。」
俺
「昨日の夕飯はカレーですよ。」
至高
「そうじゃ、 カレーだったな。」
俺
「これ、ダメなやつじゃん。聞いても無理では。」
バザ
「古いことは、よく覚えているので、
参考になるかと思うんですよ。
とりあえず、記録映像を見せましょう。
」
壁に映像を写た。
データーも表示した。
至高、目がギラリと光る、映像とデータを見て楽しんでいる。
不謹慎に見えるが、あれは、事実を理解している目だ。
災害を分析している冷徹さが、あのボケ老人ではない。
至高
「 ふむ、 次元断層で900億人が飲まれたか。」
「 これを見せたと言うことは、助けるつもりか?」
「 危険は、どれだけ把握している?」
「 次元についてどこまで知っている?」
俺は、今までの事実と、次元潜航した並行宇宙と、
バザからもたらされた、観測で作られた宇宙。
博士が作った次元トンネル、助けるための案。
できるだけ細かく話した。
.......
話し終えた時。
「フイルターは必要ない。
100億年前に、遺伝子がばら撒かれたし、
それは、双方共、同じだから。
次元断層で、あれだけの規模を作るのは、
お前たちの太陽一個消滅させるだけの等価エネルギーが
必要で、現在の我々の物質でそれを維持できない。
破壊エネルギーなんじゃ。
次元爆弾か、あれの太陽版だな。
次元をたたむとは奇抜な発想をする。
なるほどな、おもしろい。
それは可能だな、人を通す穴なら。
転移 = 時空の移送装置(空間そのものの運ぶ)
転移とワープの違い
項目 転移
方法 時空に穴をあけて通る
構造 トンネル/ゲート構造を作る
時間 穴の中では時間がほぼ消える(可変)
座標 出口を固定しないと危険
リスク 出口位置の喪失=消滅
項目 ワープ
方法 自分の周囲の時空を歪めて前へ進む
構造 局所的泡(warp bubble)を維持
時間 船内時間は連続的
座標 航法は比較的安定
リスク バブル崩壊=船の破壊
だから、転移するだけだ。
トンネルは繋がっておるから安全だ。
あとは、トンネルを維持するエネルギー量
これも、宇宙エネルギーを変換できるのだろう。
なら、あとは、何層かだけだな?
お前たちのデータでは、足りないデータがある。
それは、現場に残っているからわかる。
次元断裂は残滓が残るのだ、
修復されるのは確かだが、傷はある。
その傷を調べる。
その装置は、お前の目の前にある。
その人形じゃ。
」
俺
「 これ?
呪いの人形じゃないの。
小汚いし。」
人形
「おまえ、呪われるぞ。
妾を小汚いとは失礼な。
価値がない様にしておるだけだ。
100億年経ったからな。
妾だけ残った。
」
人形が話した。
どう見ても、価値はないが?
至高
「 100億年前に次元を観察した奴が作った装置じゃ。」
俺
「100億年前の人形。
おばあさんのおはあさんの.............。」
人形
「おちょくっとんのか?
祟るぞ。」
俺
「俺、多分疫病神が付いているから、
今更、祟られても、変わんない気がする。」
人形
「 疫病神 さん、 こいつは、免疫高いみたいですね」
俺
「 え、ほんとにいるの?」
人形
「嘘。」
俺
「脅かさないでくださいよ。」
疫病神と人形 薄笑い。




