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太陽系外からの訪問者  作者: HAL
偽装商船団
174/208

第51話 長老

 

「なんか 御用かね。」


 光子種族 バザ・ムクレ

 の紹介で、長老に会いに来た。


 目的は、次元断層で飲まれた人々の救済

 事前に話してあったはずだが?


 バザ

「至高の御方、昨日話しましたよ。

 今日お客様が来ると。

 すみません、ボケている様で。」

 至高

「ボケておらんわ。」

 俺

「昨日の夕飯はカレーですよ。」

 至高

「そうじゃ、 カレーだったな。」

 俺

「これ、ダメなやつじゃん。聞いても無理では。」

 バザ

「古いことは、よく覚えているので、

 参考になるかと思うんですよ。

 とりあえず、記録映像を見せましょう。

 」


 壁に映像を写た。

 データーも表示した。


 至高、目がギラリと光る、映像とデータを見て楽しんでいる。

 不謹慎に見えるが、あれは、事実を理解している目だ。

 災害を分析している冷徹さが、あのボケ老人ではない。


 至高

「 ふむ、 次元断層で900億人が飲まれたか。」

「 これを見せたと言うことは、助けるつもりか?」

「 危険は、どれだけ把握している?」

「 次元についてどこまで知っている?」


 俺は、今までの事実と、次元潜航した並行宇宙と、

 バザからもたらされた、観測で作られた宇宙。

 博士が作った次元トンネル、助けるための案。

 できるだけ細かく話した。


 .......


 話し終えた時。


「フイルターは必要ない。

 100億年前に、遺伝子がばら撒かれたし、

 それは、双方共、同じだから。


 次元断層で、あれだけの規模を作るのは、

 お前たちの太陽一個消滅させるだけの等価エネルギーが

 必要で、現在の我々の物質でそれを維持できない。


 破壊エネルギーなんじゃ。

 次元爆弾か、あれの太陽版だな。


 次元をたたむとは奇抜な発想をする。

 なるほどな、おもしろい。


 それは可能だな、人を通す穴なら。


 転移 = 時空の移送装置(空間そのものの運ぶ)


 転移とワープの違い


 項目   転移          

 方法   時空に穴をあけて通る

 構造  トンネル/ゲート構造を作る

 時間  穴の中では時間がほぼ消える(可変)

 座標  出口を固定しないと危険

 リスク  出口位置の喪失=消滅


 項目  ワープ

 方法  自分の周囲の時空を歪めて前へ進む

 構造 局所的泡(warp bubble)を維持

 時間 船内時間は連続的

 座標 航法は比較的安定

 リスク バブル崩壊=船の破壊


 だから、転移するだけだ。

 トンネルは繋がっておるから安全だ。

 あとは、トンネルを維持するエネルギー量

 これも、宇宙エネルギーを変換できるのだろう。

 なら、あとは、何層かだけだな?


 お前たちのデータでは、足りないデータがある。

 それは、現場に残っているからわかる。

 次元断裂は残滓が残るのだ、

 修復されるのは確かだが、傷はある。

 その傷を調べる。


 その装置は、お前の目の前にある。

 その人形じゃ。


 」


 俺

「 これ? 

 呪いの人形じゃないの。

 小汚いし。」


 人形

「おまえ、呪われるぞ。

 妾を小汚いとは失礼な。

 価値がない様にしておるだけだ。

 100億年経ったからな。

 妾だけ残った。

 」


 人形が話した。

 どう見ても、価値はないが?


 至高

「 100億年前に次元を観察した奴が作った装置じゃ。」


 俺

「100億年前の人形。

 おばあさんのおはあさんの.............。」

 人形

「おちょくっとんのか?

 祟るぞ。」


 俺

「俺、多分疫病神が付いているから、

 今更、祟られても、変わんない気がする。」


 人形 

「 疫病神 さん、 こいつは、免疫高いみたいですね」


 俺

「 え、ほんとにいるの?」

 人形 

「嘘。」

 俺

「脅かさないでくださいよ。」


 疫病神と人形 薄笑い。

 

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