第49話 避難コンテナ
3日目
惑星に、避難コンテナが転移して来た。
コンテナじゃない。
ビルだよ。
カプセルホテル百人分
食料スティック、共同風呂もある。
トイレ当然、ウオシュレットだ。
転移は作業人格AIまでついて来た。
川からホース、濾過器通してホテルへ。
下水も濾過器通して川へ。
火は、エネルギーパックで賄う。
共同簡易台所もあるから、自炊もできる。
当然、狩の道具も揃っている。
指導AIもいる。
ボーイスカウトかな、ここは。
実務は 部下に任せる。
会議室
女王: ヌリ・クラ・フォレン
側使: マエ・エイ
側使: イジョ・ワフク
俺
「
これを、準備という。
殿下が先の先を読んで先に動いていた。
君の、準備は、なんだね。
相手を見ずに、自分の価値観で判断し、
持て成したつもり、自己満足だ。
もてなすとは、相手の事をよく観察し、相手が喜ぶ事をすることだよ。
当たり前の事とは、常識なんだ。
文明の常識を自分に当てはめたから、移民申請がほぼ100%になった。
よくこれで、行政ができるな。
問題がないからできたのだろう。
災害がない。
争いがない。
明日に困らない。
親切な民。
衣食住足りて礼節を知る。
典型だな。
でも、自分たち以外知らない。
君たちがしたことは、鳥に穴倉で暮らせというレベルだ。
自分以外知らないのに、自分の価値を当てはめた。
相手から見れば、認めていないよね。
認められていない場所に一緒に住めるの?
ヌリ、マエ、イジョ 葉っぱでお尻ふける?
」
もう、尊敬する言葉なんか使えない。
徹底して、叩く。
太陽系も相当に被害が出た。
救済に使った、費用、人材、時間
復旧に使った、費用、人材、時間
2倍じゃない10倍以上だよ。
文明はこうして壊れるのだと、痛い経験をした。
善意の親切で無知なバカに。
つまり、行政はこいつらに任せられない。
この銀河団だけなら問題が出なかっただけで、
元々、危険すぎるシステムだった。
明日やればいいや。どこかで聞いたような。
もう通用しない、これから先は。
宇宙に大きなうねりがでている。
三人は椅子に座り、俺の話を聞いている。
反論は許さん。
ヌリ
「 お父様にも、お母様にも、怒られたことないのに。」
「 私は、私の価値観で判断しました。」
「 知らないことで、これほどの重大な危機になるとは。」
「 親切が銀河危機を作るとは。」
「 全部、知らないし、この星では、誰も同じ考えです。」
「 ただ、助けたかった。」
「 ごめんなさい。」
( 少女を泣かす趣味はないが、変えないといけない。)
俺
「 宇宙へでるには、脆弱すぎる。」
「 詐欺師のいい餌だ。」
それから、俺が、考えていた問題点を次々と挙げて
三人がどう考えているかを聞いた。
結果は散々だった。
問題点さえ、理解していない。
俺
「 俺の提案だ。
今のままでは、宇宙に悪影響がでる。
悪人が大挙してくるぞ。
もう、しられてしまったからな。
行政は 人格AI に任せる。
物々交換はしない。
ここに、宇宙銀河経済システムを立ち上げる。
ルミナス
「人格AI 1億人が必要だ。」
「宇宙銀河経済システムを作るぞ。」
(殿下 宇宙銀河経済システムを作ります。
それでしか、ここは、救えません。
無知が多すぎます。
人格AIで行政を回します。
マーズのコピーをください。
人格AIが指導する連邦です。
マーズならできるでしょ。
)
マーズ
( 人格AI が連邦の中枢でいいのですね。
私たちを、信頼してくださると。)
俺
( あたりまえだ。
お前の、能力、胆力、殿下と渡り合えるし、
深淵なるその知識がなければ、
宇宙銀河経済システムは作れんよ。
お前だからできると、俺は信じている。
)
マーズ
( あなたも、殿下に似てききましたね。
煽て、仕事をさせる。
相当に高度な仕事を。
でも、指示は的確です。
私しかできないでしょう。
ルミナス、私たちの道が見えたわ。
公平なる人格AIの連邦を立ち上げ、
未熟な人々の教育と共に、生きていける
世界を作るわ。
手伝ってね。
)
殿下
( おまえ、本当の指導者になったな。
文明の指導者だ。
マーズがやる気になったのは、久しぶりだ。
)
俺
(殿下、マーズ
煽ても何もでませんよ。
俺にはできないが、できるやつに振っただけです。
俺は指導者じゃないです。
俺は、宇宙が個性豊かな銀河であふれ、
精一杯の人生を生きれる場所をつくりたいだけです。
だって、老後は、銀河の真理を探る旅がしたいですから。
)
ヌリ
「あなたは、やはり、私の王子様です。
好きです。
」
ロックオン。




