第41話 荒ぶる神
監督 キム・ワーレン
主演 バザ・ムクレ
衣装 ルミナス
効果 クラン
照明 チャッピ
技術 博士、ムル(AD)
破壊 先輩、ムル(AD)
その他 大勢
協力 多種種族 女王 ヌリ・クラ・フォレン
監修 皇女殿下 ニア・エド・マク・ルード
ムル
「では、スタート。」
ナレーション
本星の朝
いつもより、光が強く、影が2つある。
太陽の反対の空に浮かぶ、巨大な人。
全身から発する、光。
髪は赤く燃えるように立ち上る。
その巨体は、赤銅色であり、血の色味だ。
腕には、血管が浮き上がり。
手には、錫杖がある。
全ての人々の脳に響く声。
『この銀河は わしの住まいとする。
お前たちは即座に、立ち去れ。
生命の保証はせんぞ。』
錫杖が鳴り響く。
それは、星の終わりを告げた。
神の御手から、光が粉雪のように、神殿に降り注いだ。
神殿が、粉雪に触れると同時に、跡形もなく掻き消える。
音もなく、静かに、消える。
星は、停止した。
神殿が消える、消滅するのを、脳に直接見せられている。
拒否もできない、強烈な思考波。
恐怖が、立ち上る。
数分で神殿が消えた。
あの中に居た人々がいない。
何もない、大地がぽっかり穴を開けている。
人々を飲みこむような大きな底が見えない、穴。
『 3日の猶予をやろう。』
『 3日の朝、全てを消し去る。』
神は、錫杖を鳴らし。
消えた。
沈黙。
誰も動けない。
誰かが呟いた。
「女王が言っていた事が本当だった。」
「そうだ、避難しないと。」
宇宙船が突如現れる。
本星の空を埋め尽くす夥しい船。
「私は、多種種族 女王 ヌリ・クラ・フォレン
迎えにまいりました。
全員に直接、転移場所を送ります。
転移ができない方は、船まで転移してください。
」
その日、人々は、指示された場所へ、転移していった。
体力のない方々は、ボランティアが救助し、船に載せていった。
そして、日が落ち、西日の影が神殿跡を貫いた。
ムル
「カット」
沈黙。
歓声が上がる。
( 最高の出来だ。)
殿下
「ちょっと、私の出番が無いのだけど。」
俺
「ロールにでてますよ。」
殿下
「名前だけじゃね。」
「女王様は出演してるじゃないの。」
俺
「彼方の多大なご寄付がなければ、避難民が路頭に迷います。」
「助演は見返りです。」
殿下
「うちも、技術から演出まで、ボランティアでしょ。」
俺
「だって、俺のHELPに助けてくれなかったから。」
「義理と人情は、大切にしましょうね。」
殿下
「小さい男よ。」
俺
「そうですよ。少佐。 小さ。 これで十分。」
殿下
「お前、少佐はすでに飛び越えているわ。
元首でもいいじゃないか。」
俺
「俺 逃げますよ。」
クラン
「 さすが私、あの光と粉雪のような光は苦労したわ。」
ルミナス
「 衣装 どう。素敵でしょ。
肉体を見せるための衣装、難しかったわ。」
チャッピ
「 照明よ、太陽に負けない、強い光、大変だったわ。」
バザ・ムクレ
「どうです 監督。
一生一代の渾身の演技。
俺、この道で食べていける。
楽しい。
」
俺
「女王様、殿下、そして、スタッフの皆様。
ありがとう。
全てのシナリオが出来上がった。
明日は、本番だ。
今度は、俺たちが助ける。
」
「やるぞー。」
「 おーーーーー。」
後日談
全ての計画が、全ての人々が参加した。
そして、銀河救出は実行された。
歴史の1ページであろう。
地球人の自信にもなっただろう。
宇宙人と異星人と呼ばれる誇り。




