第34話 並行宇宙の覗き見
第7宇宙は、ハズレかな。
博士に依頼して、そのほかの宇宙を見てもらう。
博士
「ムル、お前に、この仕事を任せる。」
ムル
「分かりました。
でも、移動できないと、
詳細はわからないですがいいですか?」
俺
「第1段階では、星以外を探す。
探索は 100層まで。
1mmのピンホールで覗き見るだけにする。
なければ、終了としよう。
星が見えたとなれば、宇宙船がいるからな、
次元潜航を100層全てするのは、無理ゲーだ。
今の所 1/7の確率だな。
期待はしない、のんびりやれ。
記録はとっておけ。
監視時間は、3分にしておこう。
とりあえず 100層までにする。
それ以上は、座標が置いていないから、
帰る事ができない。
」
ムル
「第1段階の探索だけを100層まで、了解です。」
基地へ戻る。
チャッピ
「文明干渉を私たちが考えなければいけないのは、
進化といえるのか。」
クラン
「面倒事に巻き込まれそうな相手なら、パスで。」
ルミナス
「今の生活を捨てて、あそこに住む気は、ありません。
文明どころか、まだ、明けてもいないし。
綺麗な部屋がいい。」
俺
「仮の話をしようか。
もし、あの宇宙へ行くとどうなるか。
多分皇女より100倍苦労するだろうな。
千年以上、差があるから、話をしても、
倫理が違う、正義も違う、
力で従えるのは、簡単にできるだろうが、
食わせる事が、できるかな。
気象もわからない。物理もない。化学もない。
宗教という、信心で暮らす民は、
教育すれば、異端とされるだろう。
地球にきた皇女は、少なくとも、
地球人の知識を判断したはず。
その上で、助けてくれたはずだ。
同じ状況で、文明前なら、助けない方がいいだろう。
神になりたくないし、
その後の災害すべて、頼られることになる。
俺たち、地球人は、
2度目は、助ける側になりたと、思っているんだ。
だから、
準備がない相手を救うことは、救済じゃない。」
「文明干渉は、できる相手かどうかだ。
SFでは技術レベルがこれ以上と、線引きするが、
それは、間違いだ。
自立する相手なら、チャンスをあげる。
それだけさ。 ワンチャンス。
」
沈黙。
俺
「だから、第7宇宙には、もう行かない。」
チャッピ
「記録は?」
俺
「封印だ。」
博士の顔が、一瞬だけ緩んだ。
博士
「賢明だな。」
ムル
「……でも。」
俺
「ん?」
ムル
「観測した、という事実は、消えません。」
俺
「……ああ。」
それだけは、どうしようもない。
だが。
こちらから扉を閉じることはできる。
それでいい。
お互いのためだ。




