第32話 並行宇宙トンネル
どこの風景だろ、ほんとに並行宇宙の風景なのか、
地球のどこかじゃないのか?
違和感ないが。
小麦色の畑らしい。
土の道。
レンガの橋。
水車小屋。
遠くの山の上は、雪だろうな。
空は、青く。
映像の端には、動物らしい姿も見える。
歪んでるのかよくわからない。
自分が見ている位置は高度はありそうだ。
映像から判断するに、10〜100mかな?
距離は判断が難しい。
鳥が飛んでいる。
いや、あれは、恐竜翼。
嘘だよね。
なんで?
ワイバーンだよね。
なんで、異世界なの?
ワイバーン、異世界なら飛べるだろうが、
地球では飛べるわけないでしょ。
重力がわからんが、空気は地球とほぼ同じらしい。
風景と空気だけでは、判断できない。
情報がいる。
あと、問題がある。
文明に干渉すると、進化に影響を与える。
摩擦も嫌だが、急速な進化は彼らに取って幸せとは限らない。
観測はするが、こちらは、隠さないといけない。
こちらの情報は一切隠して、観測行動しなければならない。
不可能案件だ。
1mmの穴だから人は通れないが、博士は、技術問題だけだと。
10mmの穴なら、虫型ドローンを飛ばせるが、
あちらで故障、帰還不可になれば、気付かれる。
どうする?
俺
「博士、10mmの穴に拡張できますか?」
博士
「動力エネルギーが3乗倍率になる。
だが、原子エネルギー変換装置で、賄えるからできる。」
俺
「どれだけ持たせれますか。」
「開いて ドローンとおして、閉じる。」
「3分間データ取りして」
「また開いて、ドローンを戻す。」
ドローンが位置を記録できないといけないが、
座標がわかるようにしていたから、戻る事ができる。
地味な作業がここで役に立った。
俺
「この風景は何層ですか。」
博士
「第7層、 第7宇宙だな。
次元を畳むのもエネルギーが比例するからな。
簡単にできる場所にしていたよ。
1、2、3、4、5、6 なんの変哲もない 星だけだった。
で、7層でこれだったという事。
『開いて、とおして、閉じる』
なら 30秒で充分 余裕だ。
」
俺
「二重扉で、空気汚染も対策が、必要ですから60秒はください。」
危険はあるが、チャンスでもある。
情報が必要だ。
虫型ドローン 10機飛ばして、できるだけデータとる。
虫型だから、バレないだろうな。
お願いだから、全部戻ってきてください。




