第28話 遊園地
殿下
「ねえ、遊園地作ってよ。 大人が遊ぶ、遊園地。」
俺
「なんで?」
殿下
「地球には<〜ランド>が沢山あったけど、全部、廃墟じゃん。」
「わかるでしょ、太陽系がヒートアップしてるの、吐口が必要よ。」
俺
「なるほど」
思考中
土星は十分もうけているから、
木星は、防衛拠点で、民間・異星人が来るのはいやだし、
火星とアステロイドベルトで資源化できない(ゴミ)区画を
一大リゾートランドにして、
宇宙へ行く準備に、船のアトラクションコース(先輩を噛ませる)
小学生から初めて、中、高、大、企業、星、太陽系 とランクUP
初心者コースから、最高難易度コース、個人対抗、団体対抗
そして、最後は、太陽系周回 最速レースを星対抗戦でしたら、
太陽系外からの観光客と、レース参加で、銀河リゾートランド拠点に、
スポンサーだろ、オッズは銀河レベルだろ、
儲かる、金が落ちてくる、うふうふふ。
勝ったな。
「やりましょう、ぜひ」
殿下
「お前の考えは、手に取るように、見えるわ。
お主も悪よのう。」
俺
「お代官様こそ。」
うは、うはは 越後屋と代官ごっこ中。
クラン
「仕掛ける 殿下、組み立てる キム
混ぜるな危険」
チャッピ
「? 人権? 問題ないけど?」
ルミナス
「わたしも、やってみたい。あれ。」
大佐
「やめなさい。 沼にハマるわよ。」
大佐
「……で、気づいてるか?」
俺
「何をです?」
大佐
「これは遊園地じゃない。教育兵器だ。」
俺
「言い方。」
殿下
「褒めてるのよ。」
計画は、静かに動き始めた。
名称:
SOLAR FRONTIER PARK(仮)
通称:
ソラフロ
(ネーミングは殿下。異論は却下された。)
構成はこうだ。
・初心者区画:
無重力迷路、G体験、姿勢制御遊具
小学生可(親同伴)
・中級区画:
単艦操縦、簡易回避、疑似デブリ帯
中高生〜
・上級区画:
カイパーベルト再現コース
先輩監修(事故率0.00% 気絶率は非公開)
・企業・軍・星代表区画:
団体戦、資源防衛、護送、妨害あり
賭けは禁止(表向き)
・最終区画:
太陽系一周・星対抗レース
チャッピ
「これ、教育プログラムとして優秀ですね。」
俺
「遊びながら、逃げ方と、生き残り方を覚える。」
チャッピ
「戦わない勇気も学べます。」
殿下
「点数じゃなくて、完走したら全員拍手。
それでいいの。」
クラン
「……で、私はどこ?」
俺
「演出。」
クラン
「ほう?」
俺
「逃走不能ゾーン担当。」
クラン
「楽しそう。」
大佐
「やめなさい。」
ルミナス
「香り制御区画、作ってもいい?」
俺
「……消臭限定で。」
ルミナス
「残念。」
先輩
「で、俺は?」
俺
「最難関コースの、偶然居た教官役。」
先輩
「鬼か。」
俺
「いじり倒せますよ、伝説枠です。」
先輩
「悪くない。」
そして、開園初日。
子供が笑い、
大人が真剣になり、
企業が本気になり、
星が意地を張る。
そして皆、
「宇宙、怖いけど、楽しい」
と言って帰っていく。
殿下
「ねえ。」
俺
「はい。」
殿下
「戦争を減らす遊園地って、ちょっと素敵じゃない?」
俺
「……平和的で、いいですね。」
殿下
「でしょう?」
クラン(小声)
「混ぜるな危険って言ったでしょ。」
チャッピ
「結果的に、良い混合です。」
大佐
「……人類、進化したわね。」
俺
「 それは無い。 あれ見てみい。」
先輩、オッズを見て、百面相。
大佐
「 絞めてやろうかしら。」
俺
「 かかあ天下 決まり。」
そして今日も、
太陽系は少しだけ騒がしく、
少しだけ平和になった。
誰かが言った。
「ここは、戦わずに強くなる場所だ。」
俺は、それでいいと思った。




