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太陽系外からの訪問者  作者: HAL
偽装商船団
144/208

第21話 護衛ギルドランク試験

 戦闘能力判定:大佐


 護衛ギルド・ランク中

 ケン 傭兵上がり。


「この女が相手かよ。

 舐めんな。

 怪我するぜ、姉ちゃん。」


「武器ありでもいいわ。

 三分持てば、合格。」


 次の瞬間。


 拳が鳩尾に突き刺さる。

 なるほど。

 話しかけて油断させ、

 気を溜めさせない奇襲。


 大佐、ニヤリ。


 ドン。

 ぴゅーん。


 同じ鳩尾。

 平手を置くだけ。

 放たれた気で、ケンは場外へ消えた。


 ……だよな。

 舐めたら、そうなる。


「次。」


 護衛ギルド・ランク中

 バン 傭兵上がり。


「この棍棒、使っていいか?」


「いいわ。」


 棍棒が肩当てを叩く。

 力はある。

 気も素直だ。


 片手で止める。

 掴む。


 動かない。

 バンの顔が赤くなる。

 汗が滲む。


 大佐、手を離す。


 上に振れた棍棒を、

 そのまま旋回。

 下から掬い上げ。


 ギリで躱し、前へ。

 掌底。

 棍棒が落ちる。


 徒手で返す。


 ……やるな。


 ブーーーーー。

 終了。


「合格。」


 護衛ギルド・ランク上

 イルマ 女傭兵上がり。


「強いね。遠慮しないよ?」

「こちらも、遠慮しなくてよさそうね。」


 これが、一番ヤバい。


 空中戦。

 三メートル跳び、交差する脚、交錯する掌。


 お前ら……人間だよな?


 三分は過ぎている。

 だが、終わらない。


 楽しいのだ。

 完全に。


 俺が地面を殴った。


「終わりだ。」


 文句なし。

 合格。


 逃走能力判定:クラン


「指定区域で三分逃げ切れば、合格よ。」


「 変身 」


 ……変身じゃない。

 元に戻っただけだ。


 単艦のケン。

「あれ反則だろ。宇宙クラゲから逃げろって?」


「弱いやつほど吠えるわね。

 早くしないと、捕まるわよ?」


 スピードを上げる。

 距離を取る。


「ほら、ついてこれない。」


 消える。


 次の瞬間、目の前。


 捕獲。


「反則だろ! 消えるのありかよ!」


 俺が口を開く。


「宇宙クラゲは消失能力を持つ。

 周知事項だ。

 考慮しない判断は、戦術ミスだ。」


 沈黙。


 単艦のバン。


 区域内をランダム走行。

 賢い。


 クラン、身体を引き延ばす。

 空間が狭まる。


 隙間。


 突っ込む。


 キャッチ。


 罠。


 単艦のイルマ。


 動かない。


 ……いや、

 変な匂い。


 クラン、眉をひそめる。


「臭い。

 近づきたくない。

 合格。」


 イルマ、苦笑。


「ごめん。腹の調子が悪くて……漏らした。

 内緒ね。」


 俺、無言でオーデコロンを撒いた。


 先輩。

「お前、トイレ行け。」


 俺。

「……。」


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