第20話 訓練兵 STEP2
チャッピ
「はい、学習終わりましたね。
ポイントは、
体の重心をずらすだけで、簡単にたおれますよ。
関節の可動域は、決まっていますから、限界点で、固定したら、
体はついていくしかないです、折れますから。
相手の力を利用して戦わないと、スタミナ切れ起こしますね。
力で無双する=バカですね。10人相手できますか?
学習しても、使えないのなら、だめですね。
」
休憩10分
先輩
「はじめまして、体術指導する ヨハン・クランベリー軍曹です。」
すうーーーー。は!。
一気に気が上がる。
体からオーラが見えそうだ。
「資料は見たから、元気のあるやつからかかってこい。
来ないなら、こちらから行く。
まとめて 7人 相手してやるよ。
1時間 粘れよ。」
結果
全員、3分で気絶。
場外 カン・カン・カン
プロレスじゃないんだから。
NO1
「 地獄 」
俺
「わかる、その気持ち、俺もそうだった。」
先輩
訓練生をビンタで回復させる。
「よし、気がついたな。
2回目開始。
学習したろ、ほれ 訓練生同士で、練習な。
余った1人は俺とな。
お、No3か、ラッキーだな。
そうそう、足をかけて、重心をずらす。」
No3
「親指1本で立つなんて、あり得ません。
こんな怪物どうやって倒せと。」
先輩
「もっと腰をいれないと、ほい。」
No3 綺麗に空を飛んでいた。
先輩、楽しそうだな。指導教官向いてるわ。
昼食 休憩
チャッピ
「はい、学習終わりましたね。
ポイントは、
どの血管がどこを流れているかで、止血の場所がきまります。
止めていい場所とできない場所を見極めないと、死にますよ。
自身の手当する場合があります。
人体の基礎知識は、生き残るために必要ですね。
」
休憩
先輩
「今回は、当身で蘇生と気絶の体験だ。」
訓練生 全員 青い顔
「大丈夫だ、 軽く デコピンするレベルだ。
天国か地獄の門の前に立つかもな。
学習したろ、では、始める。
すうーーーー。は!。
気を溜めないと、本当に、門に入るから気をつけるように。
では始め。
」
いうまでないね。
先輩の相手 1発で 門が見えたそうだ。
だよなーーー、俺も見た。
先輩
蘇生して、肩を叩く。
「よ、戻ってきたな。次、いこか。」
相手、返事もなく 再び気絶。
……
俺
(いや、それ、普通に死神のローテーションだろ)
訓練生の視界に、
汗と息遣いと、
魔王が立っていた。
先輩、気がついたら魔王がいたら、そりゃ気絶するでしょ。
そこは、せめてチャッピさんでお願いしますよ。
チャッピ
「え? 私ですか?」
無表情で一歩前に出る。
先輩
「……あ、じゃあ、交代な。」
訓練生
(助かった……のか?)
チャッピ
「では説明しますね。
今から行うのは安全な失神です。」
訓練生
(その言葉が一番こわい)
チャッピ
「先輩の場合、生きて戻すが目的ですが、
私は壊さないが目的です。」
先輩
「ほら、優しいだろ?」
俺
「比較対象が魔王なんですよ。」
..........
訓練終了
俺
「いいね。
思いっきり、自分の力を試せたよな。訓練生諸君。」
誰も返事をしない。
息をするのが精一杯だ。
「安心しろ。
ここにいる全員、同じ道を通ってきた。」
先輩も、チャッピも、無言でうなずく。
「お前らも、乗り越えられる。」
少し間を置く。
「死にはしない。
……が、死より怖いのが辺境だ。」
空気が張りつめる。
「だから、意味がある。」
「あと三ヶ月。
その頃には、逃げるための基礎が体に染みつく。」
「逃げられる奴は、生き残る。
生き残った奴だけが、次を選べる。」
一歩、前に出る。
「だから、頑張れ。
ここを越えられたなら、
宇宙は、お前らを殺せない。」




