第57話 異常が普通
年末 最後は 笑いで。
ルイ
「整理しましょう」
端末を操作し、淡々と読み上げる。
「
ニア・エド・マク・ルード様
男神
ニア・カーター様
女神
朝霞 香織 様
ドラゴン
キム・ワーレン様
托卵中
」
一拍。
「……なるほど」
俺
「何がなるほどだ!!」
「何一つわかってねぇだろうが!!」
「なんで俺が托卵せにゃならん!!」
(ぜい……ぜい……)
ルイ
「落ち着いてください」
「わかりましたよ」
俺
「わかった!?」
ルイ
「托卵中=男神と女神の子供ですね」
俺
「は?」
ルイ
「身に覚えは?」
俺
「あるか!!」
ルイ
「では説明します」
「あなたの戦闘力は」
「母性本能です」
俺
「……」
ルイ
「戦わない」
「逃げる」
「来たら、守る」
「凶暴なほどに」
「ほら」
「ピッタリです」
俺
「……」
(反論が、思いつかないのが一番ムカつく)
ルイ
「次」
「朝霞 香織 様」
「護衛役です」
大佐
(無言)
ルイ
「破壊神」
「つまり、ドラゴン」
「戦いが、彼女を育てる」
「ほら」
「ピッタリです」
大佐
(……否定はしない)
ルイ
「では」
「男神と女神」
「同時にエネルギーを使用」
「結果」
「卵が生成」
俺
「待て待て待て」
ルイ
「そのため、お二人は機嫌が悪い」
皇女
(……)
巫女
(……)
ルイ
「寝ていれば、回復するでしょう」
「エネルギー不足のため」
「共鳴も弱い」
「だから、今は安全」
「ほら」
「ピッタリです」
俺
「……」
ルイ
「以上」
「Q・E・D」
「証明終了」
沈黙。
俺
「……やってられん」
「もう突っ込む気にもならん」
ルイ
「やはり、お疲れですね」
「托卵中ですから」
肩に手を置かれる。
ルイ
「お大事に」
完




