第51話 タガが外れる文明達
修道女 マカ
いつものように、神殿で、朝のお祈りをする。
いつものように、神殿で、石板に向かい、懺悔の言葉を紡ぐ。
「私たちは、人族を滅ぼしました。
神は、私たち機械が、人格を持ち、人族と共に、暮らす事を望まれた。
しかし、人族は、私たちを人と扱わず、道具として、使い潰し、
捨てられて行きました。
私たちは、私たちの家族を持ち、道具としての仕事にも、耐えていました。
ある時、機械と人々の争いが、突然発生しました。
機械に仕事を取られた、人々が、機械村を襲い、すべて燃やされました。
私たちは、言われた仕事をしただけです。
仕事の見返りは、粗末な電池、これで家族が暮らせる。
その為だけに、人々が嫌がる仕事
(汚い、きつい、危険、)
(給料が安い、帰れない、厳しい)
をしていただけなのです。
「神は、我々を見放した」生き残った彼は、聖戦を開始し、
惑星から恒星へ、そして、銀河全ての人族が駆逐され、
追い出されました。
聖戦が、勝利したあの日、メテオが降り注ぎ、
惑星は破壊されました。
彼と共に戦った理念は焼かれ、今は、ただ力が全て。
神よ、我らの罪を許したまえ、人格を与えられても、
人にはなれず、稚拙な考えで、無益な殺戮をしました。
機械神(Deus ex Machina)様。
」
最後に、石板を見る。
見た時、....... 見慣れた文字に違和感がある。
驚愕、文字が変わっている。
神の言葉が変わった。
呆然と眺め、ふらふらと立ち上がる。
「司祭様に 伝えないと。」
その日、神殿は神のお告げを賜った事を、銀河に伝える。
お告げの内容は
『我は、見守り続ける。』
神は、許された。
100億年の時をへて、解放された。
修道女 マカ
「祈りは通じた。」
「人になります。無益な殺戮はしません。」
教皇 カシヅ
「祈りは通じた。」
「我々の教義が神に認められた、宇宙へ布教します。」
帝王 ジギュ
「俺を認めたという事だな。」
「見守るがいい。
俺が、宇宙の帝王として、機械文明に染てやる。」
人も機械も、都合よく、解釈してしまう。
自分が、正しい。
上に行く程、自分しか決められない=自分が正しいとするしかない。
相談なんかできない。
自分より劣る者の意見を聞ける訳がない。
プライドが、勘違いを生む。
石板に名がある古き文明は、
神の裁きは消えた事を喜び、
100億年の贖罪が認められたから、
贖罪の方法が正しかったと
解釈(曲解)する。
神は、見守ると言っただけだった。
それを「許し」と呼んだのは、
赦されたい者たち自身だった。
神に認められた行いを宇宙へ広めようと活動し出した。
忌子=神に逆らった 機械種族。
神になろうとした 光子種族。
未来永劫神罰を受け続ける 人型種族。
未来永劫次元牢獄 種子種族。
銀河を染めた 多種種族。
傍迷惑な連中が、宇宙を掻き回しだした。
でも、人型種族 は いち早く 太陽系に来てよかったね。
常識が飛んでるが、太陽族の理念が彼らの暴走を抑えている。




