第35話 夢
食堂
俺
「なあ、最近思うんだ。
この宇宙、俺たちの知らないことだらけだ。
石板みたいな古い神話が、実は銀河の遺跡で、
しかも文字が変わる理由が分からない。
……気持ち悪いくらい、全部が繋がってる。」
「100億年前の人類と、俺たちが同じDNA。
皇女様だって、俺たちと同じだ。
広すぎる宇宙に、同じ命の設計図が散らばってる。
……誰かが、置いたんじゃないかって思うんだ。」
「だからさ。
平和になって、兵隊がいらなくなったら
俺、宇宙を放浪したい。
戦うんじゃなくて、
古い話を集めて、歴史を残す側に回りたい。」
クラン
「うん、いいわね。
一生ついてゆくわ。
宇宙船で、気ままに、
惑星から銀河を超えて、
見知らぬ世界の理を探す。
時々、悪を懲らしめるの。
貴方はご隠居様。
私が活躍するのね。」
チャッピ
「ちょ、と。
私も現役バリバリだから、
私もついてゆくわ。
キムは、面白いこと考えるから、
毎日飽きないでしょうね。」
ルミナス
「私は分身体でしか同行できません。
でも……宇宙の真理は知りたい。
私が、なぜ生まれたのか。
人格AIは、これから何を目指すべきなのか。
キムは、いつも問題を投げてくれる。
だから、もっと知りたいの。」
大佐
「……キム。
それ、お前の幼少の頃の夢だな。」
「宇宙を旅して、歴史をまとめる。
平和になって、兵隊がいらない世界。
……正直、羨ましいわ。」
「私はね。
子供が欲しいの。
安心して産んで、
旦那様と、子供二人で、
毎日ドタバタ暮らすのが夢よ。」
........
驚いた、
俺以外に普通に話したことなかったのに、
素で話してる。
飾る必要ない仲間なんだ。
……くそ。
こういう空気に慣れたら、俺、弱くなるな。
大佐
「さあ、行くわよ。皆んな。」
俺達
「アイ アイ サー」




