7日目 残念過ぎる公園大冒険
休日の午後、蓮・美沙・真紀は近くの公園へ散歩に出かけた。
「今日は絶対に迷惑かけないぞ…!」
蓮は心に決め、張り切って歩き出す。
しかし、蓮の運命は容赦なかった。
鳩を避けようとして足を滑らせ、転びそうになったり、ベンチにぶつかって小さな花壇をひっくり返しそうになったり…
「ぎゃっ、すみません!」「もう…蓮ったら!」
美沙は慌ててフォローし、花を元に戻す。
真紀は冷静に観察しながらも、少し笑みを浮かべる。
「残念すぎるけど、やっぱり憎めないわね」
蓮は恥ずかしさで顔を赤らめるが、さらに残念な事件が待っていた。
滑り台で遊ぶ子供たちを見て、「あ、俺も!」と手を伸ばした瞬間、靴が滑って転倒。
しかしそのおかげで、バランスを崩して倒れそうだった小さな子供を偶然助ける結果に!
「え、俺…これ、ヒーローになった…?」
美沙は目を丸くして拍手し、真紀も小さく微笑む。
「偶然って、あなたの場合、すごい力を発揮するのね」
蓮は心の中で小さくガッツポーズ。
「残念でも、役に立てるんだ…!」
三人はその後、公園を歩きながら笑い合う。
蓮の残念さは、今日も人々の笑顔と小さな奇跡を生み出していた――。




