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《 第二の射殺事件 》

       1


神奈川県横浜市瀬谷区で、高校生が通学途中に、射殺される事件が起きた。


事件の概要は、こんな感じだった


七月二十日午前八時頃、神奈川県立瀬谷北高等学校に通う、高橋聡君(十七歳)が何者かに射殺されるという事件が起きた。自宅から自転車に乗って学校に登校する途中の県道沿いで自転車ごと倒れているのが発見された。左わき腹から出血しており、救急車で救急搬送中に息を引き取り、病院で死亡が確認された。死因は、左わき腹を被弾しており、出血多量で死亡した判断された。



七月二十日 午後八時


神奈川県警瀬谷北警察署では、初めての凶悪事件に第一回捜査会議が紛糾していた。

捜査の指揮をとる、神奈川県警捜査第一課11係係長の下条忠彦警部は、各捜査員に指示をしておいた高橋君の行動と学校関係者への聞き取り、家族への聞き取りを報告させた。


瀬谷北署刑事課課長の井上幸平警部は、学校関係者の聞き取りに行った。部下の佐伯正志警部補に聞いた

「今日は、終業式だったんだよな。」

佐伯警部補は、こう答えた

「そうです。一学期の終業式でした。そして、いつものように学校に向かうため、自転車に乗って通学をしていたという事でした。」


「普通の高校生だったんだよな。」

「学校関係者によると、特段問題のある生徒ではないそうで、友人も多く、クラブ活動にも積極的に参加していた生徒だそうです。」

と、佐伯警部補は、報告した。


井上警部は、

「家族への聞き取りは、どうでした。」

「母親の貴子さんから聞いてきました。いつものように朝七時に起きて朝食を摂って、七時四十五分頃に家を出たという事でした。」

と、品川仁春巡査部長は、答えた。


「犯行時間が八時頃で、家から現場までは自転車で、十五分で着くということか。」

「そうです。学校には八時十分頃到着しているそうなので、いつもの時間に現場を通過していると思われます。」


「通学に、二十五分かかるということだね。」

「そうです。」


「その二十五分に、誰かと会ったということなのだろうか。それとも、待ち合わせしていたということなのだろうか。」

「母親の話ですと、通学はいつも一人で学校に行っていたそうで、誰かと一緒に通っていたという話は聞いたことはないそうです。」


「学校に到着するまでは、一人で自転車を漕いで通学していたということか。」

「そうです。」


「交友関係は、どうなっている?」

「母親は、学校の友人以外は、解からないと言っています。学校関係者以外の交友関係は、携帯電話を借りてきましたので、これから確認をします。」

と、品川巡査部長は、報告した。


井上警部は、防犯カメラ映像の回収状況を聞いた

「母親から聞いた自宅から学校までの経路で、防犯カメラの位置を確認しています。現在確認が取れている防犯カメラの映像は、鑑識さんに渡して、高橋君の行動を確認してもらっています。」

と、須藤公男巡査部長は、答えた。


「すべての映像の取り寄せは、できているのか?」

「いえ、まだ回収できていない映像もありますので、明日あらためて所有者に依頼をして、回収にあたります。」


「わかった。引き続きお願いする。」

「はい。また、タクシー会社にも協力要請をしてあり、映像をまとめてもらえるようにお願いをしてありますので、明日取りに行ってきます。」

と、須藤巡査部長は、報告した。





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